ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪魚釣り体験≫
こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
ワールドカップで寝不足の方もいらっしゃると思いますが、年末のあわただしさも身近に感じていよいよ2022年も暮れようとしています。ドイツ、スペインと2度のジャイアントキリングを成し遂げましたが、悲願のベスト8はかないませんでした。(PKは鬼門ですね…)優勝の行方も見逃せませんが、翌日の寝不足も心配な今日この頃です。
魚釣り体験
ハートリンク本郷台でも徐々に年末進行となりクリスマスの準備も始まり年の瀬の雰囲気が出てきましたが、今年も年末恒例のマス釣りに行ってきました。毎年参加してくれている子もいれば、初めての子もいて恒例とはなっていますが、毎年違った様子で楽しんでいます。今年は西湘バイパスの全面復旧もあり往路は比較的スムーズに行けたので昼食は漁港の駅TOTOCO小田原内の公園で取りました。出発前はかなり寒かったので昼食はTOTOCOの駐車場に停めて車中食も考えていましたが、到着してみるとハートリンク本郷台のある栄区長沼よりも寒くなかったので公園のベンチに座ってお弁当を食べることができました。昼食とトイレ休憩の後はいよいよ根府川の白糸マス釣りセンターに向かって出発です。白糸マス釣りセンターは毎年お世話になっており、今年も予約のお願いの電話から親切に対応していただきました。
マス釣りセンターに着いてからは始まりの会で伝えたグループで担当の指導員と行動しました。竿と餌を借りてマスの放されている池まで歩き、フィッシング開始です。例年より若干食いが渋い感じもしましたが、ほぼ入れ食い状態で餌には反応して食いついてきます。グーッと引いた後は優しく竿を持ち上げてと声掛けをしましたが、焦ってしまうのかなかなか難しいようでした。みんな魚がかかると急に竿を上げてしまうためばらしてしまうことが多く見られました。指導員が一緒に竿に手をかけてゆっくり優しく持ち上げる方法をモデリングして、みんな自分達が食べる分を釣り上げることができました。釣り上げた魚から針を外してバケツに入れるのも一苦労でした。ぴちぴちと動く魚に触れない子がほとんどでしたが(男性指導員でも触れないという者もいました)、魚をギュッと掴んで竿やバケツと一緒に借りたペンチで簡単に針を外してくれる強者もいました。また魚に触れなくてもバケツに入れた魚に興味津々で、じっくり観察して「こいつはもう死んじゃってる」とか「こいつらはまだまだ元気だ」と報告してくれる子もいました。希望した子には指導員の分も釣ってもらいフィッシングタイムは終了です。
恒例の命の授業
釣った魚はマス釣りセンターのおじさんが1匹1匹さばいて塩焼きにしてくれます。みんなおじさんが魚をさばく周りに集まり観察させてもらいました。血が出るのが見ていられないという子もいましたが、ほとんどの子がお腹に包丁を入れて内臓を取り出して水洗いするところを真剣に見ていました。これも毎年恒例ですが、おじさんが「これが心臓だよ」とまな板の上にまだ拍動を続ける心臓を取り出して見せてくれました。内臓を抜かれてもぴちぴち動いている魚もいました。「何でまだ動けるの?」と質問した子もいましたが「これが生命力、生きようとする力だよ」と伝えると大きくうなずき納得してくれたようでした。
昨日の夜何を食べたか尋ねると「焼き肉」「鶏肉」という答えが返ってきました。牛や豚やニワトリも先ほどの魚と同じように生きていたけど、我々が生きていくのに必要な食料としてさばかれたこと、魚や動物だけでなく野菜や果物などの植物も同様に人間が生きていくための糧としてその生命を頂いていることを伝えました。ご飯を食べるときは自然の恵みをもらって…頂いて…いるから、「頂きます」と言うことなども併せて伝えました。みんな分かってくれたようで、魚は好きじゃないという子も、普段は魚は食べないという子も箸をつけて概ね食べていました。
魚釣り体験の目的
寒い時期ではありますが、魚釣り体験の活動も目的を意識して行いました。
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外出先でのルール、指示理解。
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他の利用客に対するマナーを守る。
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釣り方の説明や指示を聞き、理解する。
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魚の存在を目視する視覚と竿にくるあたりを感じる触覚を統合し、竿を上げて魚を釣る粗大運動を行う。
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釣れた魚の感触を確かめたり、観察したりする。
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自分達が食べているものが命あるものであることを認識して「頂きます」の感謝の気持ちを理解する。
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あまり体験することのない魚釣りを楽しむ。
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マスの塩焼きを食べる時に魚の食べ方を学ぶ。
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仲間との外出を楽しむ。