ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《来年度に向けて①『SSTって?』》
あっという間に、新年から1か月半。という事はおそらく、あっという間にまた1か月半がたち、新年度を迎えるのでしょう。
今日は暖かいね~、なんてのんきなことは言ってられません!
私たちハートリンク本郷台、来年度に向けてじりじりと動き出しています。
ではどのように動き出しているのか?それをお伝えしたくて今、猛烈にタイピングを行っております。
今回から数回に分けて、来年度に向けて支援のお話をさせていただければと思います。少し長くはなりますが、どうぞお付き合いください。
第一回の今回のテーマは、タイトル通り『SST』についてです。
現在ハートリンク本郷台に通われているお子様には、『ご利用希望調査票』としてアンケートを取らせていただいておりました。
来年度より、少しずつ、曜日ごとにターゲットを分け、療育としての支援に取り組んで参りたいと考えています。そこで設定させていただいたターゲットが↓これです↓
聞いたことのある方もいるかもしれません。ない方も、いるかもしれません。
SSTって…何だろう…?
人と関わる上での暗黙のルールや、自立して生きていくためにやらなければいけないこと、やってはいけない事等、社会生活を営む上で必要なスキルの数々。なんとなく身に付けられる人もいれば、それが難しい人もいます。
そういった場合に、それぞれのスキルを丁寧に、段階を踏んで獲得に向けて取り組むのがSSTです。
これだけ見ると堅くてつまらない…!というイメージを持つかもしれませんが、日常のあらゆるところにSST要素は含まれており、支援者が適切な介入やフィードバックができれば、あえて座学のような環境を作らなくてもSSTを行う事が可能です。遊びやゲーム、その子の好きなものをフル活用して、お子様の「やりたい!」を引き出しながら般化を促していきます。
ソーシャルスキルとはつまり、とても幅広いものです。生きていくうえで必要なスキルは全て当てはまってしまいます。
アバウトなので分類をしてみると、大まかに3種類に分かれます。
セルフコントロール:自分の感情や行動を理解し、折り合いの付け方やクールダウンの方法を学ぶ。
1対1のやり取り:場面に合った挨拶や、相手に応じたやり取り、会話スキルを学ぶ。
集団での振る舞い:集団で活動する上でのルールや、人と協力すること、譲り合う事、他者を意識した行動を学ぶ。
SSTがそういったものを学べる場だとして、うちの子は何を学べばいいのか??
という疑問も湧くかと思います。
答えはシンプルで、お子様によって違います。
例えば上の画像では、『みんなで遊べない』ということに悩んでいる様子ですが、そもそも『遊べない』って何でしょう?なぜ、遊べないと判断したのでしょう?どんなスキルの足りなさが、遊べない、の要因なのでしょう?
皆様は、『遊べない』と聞いてどんな様子を想像しましたか?
『みんなで遊ぶ』には、実はこんなに沢山のスキルが必要です。『遊べない』の言葉の裏に隠れた困り感はそれぞれ違うはず。そこを見つけて、アプローチを行います。
最後に、SSTを行う上で一番重要な事。
それは、『お子様にそのスキルが本当に必要か?本当に困っているのか?』という事です。
上記の例も、そのスキルが不足している事で困っているのは誰なのか、を整理する必要がありますね。
『みんなで遊べない』とお母様は困っていますが、実はそのお子様は、みんなで遊ぶなんてことに全く興味がないのかもしれません。みんなで遊ぶ、の前に身に付けるべきものがあるかもしれません。しかし、みんなで遊びたいのにうまく関わる事が出来ず遊べないのならば、それはお子様の困り感です。
そのスキルを獲得する事が、お子様のどんなメリットにつながるのか。優先順位を付けながらお子様主体で、生きづらさ解消の手助けをする。
SSTは、お子様の「できた!」の笑顔のためのトレーニングです。
それでは、ハートリンク本郷台では具体的にどんなアプローチを行うのか?
さすがに本日は少々長くなりすぎてしまいましたので、それは改めて。
またのご利用、ご閲覧お待ちしております♪