ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪目的物取得≫
こんにちは。
ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
最近は梅雨明けもしてカラッとした暑い日が続いていますね。
私は予定のない日は暑くて暑くて冷房の効いた部屋でのんびりと過ごしていることが多いです(笑)
間もなく夏休みですがみなさんはどうお過ごしでしょうか?
お子様と一緒にお出かけやお買い物に行くこともあると思います。
お買い物等の中でお子様が泣き出して困った経験がある方もおられると思います。
今回はそのような時に役立つABAというものについてお話しさせていただきたいと思います。
ABAとは
ABAとは応用行動分析と呼ばれるもので、行動のみを見るだけでなくその前後、行動の「きっかけ」と「結果」に着目してABC分析をしながら適切な行動を増やしていけるようアプローチするものです。
ABC分析とはAがきっかけ、Bが行動、Cが結果と3つに分け、行動の前後(AとC)を操作していくことでより良い行動を身につけさせていくというものになります。
また、ABAでは行動の要因を大きく以下の4つに分けています。
注目引き…構ってほしい・見てほしい
回避…したくない・やめたい
目的物取得…欲しいものを手に入れるために行動する
自己刺激…暇だから行動する・楽しいから行う
冒頭にあげた私が予定のない日は暑いから涼しい場所にいるという行動の要因は回避(暑いから外に行きたくない)となります。
今回は回避が行動要因となりますが、同じ行動でも要因が変わったり要因が複数重なったりすることもあります。
例に挙げたお買い物中にお子様が泣くといった行動で要因を考えていくと、お買い物に集中しているお母さんの気を引きたい(注目引き)、お買い物から帰りたい・帰りたくない(回避)、買ってほしいものがある(目的物取得)と複数考えられます。
今回はこの中の目的物取得の行動要因にスポットに当てて、どのような対応をするのが望ましいか考えていきたいと思います。
目的物取得
お買い物中にお子様が「お菓子買ってほしい」と目的物取得の行動要因で泣きだし、なかなか泣き止まず困って買ってあげたという場合をABC分析に当てはめると
A「お菓子を買ってほしい」→B「買ってほしいから泣く」→C「ずっと泣いていたら買ってもらえた」
という流れになります。
するとお子様は「泣いたら買ってもらえるんだ!」と思うようになり、その行動を繰り返していきます。
ならばどうすればよいか。まずは事前に約束をすることです。
「○○できたらお菓子買おうね」と事前に伝えておくことで、もし約束を守れずに泣いてしまっても買ってもらえないことで「〇〇出来なかったから買ってもらえなかったんだ」と納得しやすくなります。
また泣いている最中に声掛けを繰り返しても逆効果となりヒートアップする場合があるので、見守ったり場所を変えたりして落ち着くまで待ってから「次○〇出来たときに買おうね」等声掛けした方が良いと思います。
もし約束を守ることが難しくても、泣いていない場合は「よく泣くの我慢したね」と褒めてあげることも大切です。
ABAでは褒める事(強化)を大切にしています。褒めることで行動と結果を操作していき、「泣いたから買ってもらえなかった」→「約束を守れなかったけど、泣かないことを褒めてもらえた」→「約束を守れたから買ってもらえた」と適切な行動を褒めていくことで行動を変化させていきます。
まとめ
このように行動の前後を変えていくことで適切な行動を身につけさせていけます。
ただこれは一例に過ぎず、同じ場面でもお子様によっては行動に変化が見られないこともあります。
その場合は約束や声掛けの方法を見直して、お子様にあったものを見つけていく必要があります。
ハートリンク本郷台でもABAの理念に基づいて支援をしています。
お子様のより良い成長の為にも引き続きABAを用いてスキルの獲得を目指していきたいと思います。