ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《漢字探し》

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
ついこの前まで暑い日が続いていましたが、やっと秋らしい涼しい日になってきましたね。新型コロナも、まだまだ油断はできませんが、感染者数は減ってきていますね。3回目のワクチン接種もあるようですが、いろいろな制限が全部解除されるようになるのはいつになるのでしょうか…早く安心して生活できるようになりたいですね。
読書の秋、食欲の秋、芸術の秋…様々な○○の秋があります。学問の秋(?)という言葉があったかどうかは定かではありませんが、今回は先日行った「漢字探偵になろう 漢字探し」の活動について書きたいと思います。

 漢字探偵になろう 漢字探し

ハートリンク本郷台では、毎週木曜日は『学習』をターゲットとした活動を行っています。今までも漢字探しや漢字博士ゲームなど何度か行ってきました。「きへん」や「さんずい」の漢字を探して、見つけた数を競ったりしてきましたが、今回は趣向を変えて漢字を一字定めて、その漢字の一部を取り出して、そこから派生する漢字を探してもらいました。例えば『春』という漢字は、三、人、日に分けることができます。ここでもう三、人、日の三文字が出てきましたが、人から「にんべん」、「にんべん」のつく漢字(仁、仙、修、休、体など)、また「ぎょうにんべん」に発展しても良しとしました。日からは線を足して、田、由、申、甲、白、目、自、百、首など、さらに春に「きへん」や「さかなへん」をつけて椿、鰆など。もちろん「きへん」や「さかなへん」から発展して林、森、材、村、鮪、鯨鮫なども大丈夫です。つまり今回の漢字探しは、何らかの関連性があれば、樹形図のように様々な方向へ伸びていき、何でもOKとなるのです。漢字が得意な人であれば、際限なく上げることができますが、小学生がほとんどで、低学年の子もいるので、なかなか難しい活動だったようです。
今回は全体を3つのテーブルに分けて、3グループで競う形で行いました。チーム分けは担当した指導員が行い、学年や漢字の得意、不得意ができるだけ平均的になるように編成しました。各テーブルには漢字辞典と国語辞典を渡しました。漢字辞典は2冊しかなかったので、6年生の国語の教科書を渡したチームもありました。また、調べ始める前に各チームの中で役割分担を決めてもらい、それを話し合う時間も5分程設けました。

 

漢字探しの狙い

学習的な視点からは、漢字の知識を増やすこと、辞書の使い方を学ぶことです。
たくさんの漢字に行きつくことで、様々な漢字があることを知り、その漢字を書くことで漢字を覚えたり、興味を持つということです。また国語辞典や漢字辞典の使い方を覚えて、その時々に於いてどの辞書を使えばよいか理解することも大切です。
さらに今回は、チームの中で話し合って役割分担を決めて、その役割を果たすことで、コミュニケーション能力や、他者理解、自己理解などのSSTの訓練も狙いとしました。
そして、協力して挑戦することで、仲間意識と達成感を育むことも狙いの一つです。

漢字探しスタート

役割分担等を話し合う時間を5分、実際に探したり、考えたりする時間を20分、書けた漢字を数えて発表する時間を10分としました。
各チーム役割も決まったようなので、今回の漢字『箱』を発表して、漢字探しスタートです。各チーム順調に箱の字を竹、木、目に分解して探索開始です。
ここでチームによって、探し方に大きな違いが出てきました。各チームに漢字を書きだす用紙を数枚ずつ配りました。Aチームは1人が書きだす係となって、みんなで一緒に調べて書きだしていました。それに対してBチームとCチームは1~2人に分かれて、国語辞典、漢字辞典を使って書きだし始め、最後にそれを集計する方式をとりました。特にBチームは部首索引なども有効に活用してたくさん書きだすことができました。
結果発表でBチームは3枚の紙に書かれた漢字を合計して67個、Cチームは2枚の紙で30個、Aチームは途中から2組に分かれるも前半の遅れを取り戻せず16個でした。

活動を終えて

結果には差が出ましたが、3チームとも説明を聞いて頑張ってくれました。お互いに称え合って活動を終えました。
作業の仕方には指示は出さなかったので、チーム毎の作戦の違いにより差がついてしまいましたが、チームが一つになって臨んだAチームも、まさにワンチームで頑張りました。差はつきましたが、いろいろなやり方があることを学ぶこともできました。今回の漢字探しは子どもたちの自由な発想でアプローチしてもらったので、本来の漢字探しの結果とは少し違うかもしれませんが、自分達で方法を考えて実行することができたのは良かったと思います。そして、どちらかと言えば学習の色合いが強く敬遠されがちな活動も楽しんで取り組めたことも良かったと思います。今後も漢字探しだけでなく様々な活動を通して自分たちで考えて問題解決に取り組めるよう考えていきたいと思います。
またのご閲覧お待ちしております。