ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《私はだ~れゲーム》

 こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
足元でサクサクと音を鳴らす落ち葉や木枯らしの寒さに、冬の訪れを感じるこの頃…。皆様どうお過ごしでしょうか。ハートリンク本郷台では先日、SSTとして「私はだ~れゲーム」を行いました。

ルール

①児童をABCDの4チームに分け、A対B、C対Dチームで5回戦する。
②それぞれのチームに、動物や果物が描いてあるカードを5枚、金塊(折り紙で作成)を5つ、質問に迷った時に見る質問の候補が書いてある紙を渡す。

③5枚のカードからみんなで話し合って1枚選ぶ。それを指導員にも見せる。
④チーム同士向かい合って一列に並ぶ。
⑤選んだカードを裏返しにして場に伏せる。
⑥先攻のチームの、列の一番最初の人から質問をしてスタート。
⑦相手チームのカードに何が描いてあるか、先に当てたチームの勝ち。
⑧負けたチームは勝ったチームに金塊を一つ渡す。
⑨勝負は5回行い、持っている金塊の数が多いチームが優勝。
⑩カードは一試合ごとに変える。
○ゲームの進め方
①最初に、Aチームのエーさんが「食べ物ですか?」と聞く
②Bチームのビーさんが「はい」と答える
③Bチームのビーさんが「動物ですか?」と聞く
④Aチームのエーさんが「いいえ」と答える
ここで児童交代
ゲームに参加している全員が“考える”ことができるように、一人ひとり質問して答えるというルールにしました。

狙い

○指示理解、ルール遵守
ゲームの前にしたお約束や、ゲームのルールを理解し、守れるかを見ました。
○推理
答えを絞り込むための質問ができているかを見ました。
○説明
質問に適切に答える事ができているかを見ました。

5つのお約束

①先生が話している時は0の声。
②ゲームの途中で分からない時は「先生、質問があります」と挙手をする。
③思い通りにいかない時でも参加する。
④自分のチームのカードは、相手チームには絶対内緒にする。
⑤順番を守る。

それでは、私はだ~れゲームのスタートです!

 

ゲームの様子

お約束について、①、②、③、⑤は良くできていました。答えが分かった時に、自分の番ではないのに答えたがる様子が見られましたが「俺の番じゃないから、~さん頼む」と順番を守る事ができていました
④に関しては「長い文字のやつだよ」と相手チームにヒントを教える様子が見られました。指導員が相手チームには内緒という事を言うと、その時に気付く様子が見られました。すると、同じチームの児童が「言ったらだめだよ!」と強く言いました。指導員が「そんなに強く言うのはどうかな?」と言うと、注意をした児童は「良くないです」と答え、ヒントを言った児童ごめんなさいを伝えられました。指導員が「~さんはどうする?」と言うと、ヒントを出した児童ごめんなさいを伝えられました。それ以降はその児童はヒントを出さないで参加することができました

 

推理については、できている児童と、答えまでに遠回りしてしまう児童、難しい児童に分かれました。
できている児童は、動物→色→住んでいる場所→何を食べるかなど、順を追って絞っていく事ができていました
遠回りしてしまう児童は、動物→ツノがあるか→住んでいる場所など「ツノがあるか」という、答えをあまり絞れない質問を最初の方でする様子が見られました。しかし、ゲームの回数を重ねていくにつれて、できている児童から学んだのか、果物→色→大きさと順を追って絞る事ができるようになりました
難しい児童は、果物と判明したのに「動物ですか?」と聞く様子などが見られました。この児童に対しては、指導員が「緑と黄色の果物って少ししかないけど、このくらいかな?それともこのくらいかな?」と手で果物の大きさを提示しました。「これ(小さく)とかこれ(大きく)って何て言う?」と聞くと、その児童は「大きい?小さい?」と言う事ができ、そのまま質問できました。そして、次の自分の番で「パイナップル」と答えることができました
説明については、みんなできていました。「はい」か「いいえ」で答えたり、色を答えたりするものばかりで、難しい質問はあまりなかったからだと考えられます。しかしなかには、難しい質問もありました。「どういう風に生えているか」という質問です。この質問に対して、推理の部分では遠回りしてしまう児童が「畑があって、小さい木が生えてて、その上に乗っかってる」(答えはパイナップル)と的確に説明することができました

楽しみながらできちゃった

みんな、相手のチームの絵を当てようと、前のめりになりながら質問をしていました。

どんな質問をすればいいか「うーん」と悩み、考え、いい質問ができた時や、答えが分かった時など楽しみながらゲームを行うことができました。

これからもハートリンク本郷台では「楽しみながらできちゃった」となるように、SSTを行っていきたいと思っています。
またのご閲覧をお待ちしております。