ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《スモールステップ》

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
もう12月となり、気温も下がり空気も冷たく肌寒い日々が続いていますね。皆さんも体調管理にはお気を付けください。
そして例年なら忘年会のシーズンですが、今年は新型コロナウイルスの感染落ち着きそうもなく、中止となっている方が多いのではないでしょうか。年末やクリスマスは皆さんどうお過ごしになられますか?私は1人さみしく過ごす予定です(毎年そうですが…(笑)。
来年こそは1人を卒業するということが私の目標です!!このように目標を設定した時の手法が本日お話しするスモールステップとなります。

スモールステップとは

スモールステップとは、アメリカの心理学者バラス・スキナーが最初に提唱した教育現場や心理療法で使われていた手法です。辞書による定義としては、「最初から高い目標を掲げるのではなく、目標を細分化し、小さな目標を達成する体験を積み重ねながら最終目標に近づいていくこと」となっています。
大きな目標を設定することは悪い事ではなく、志を高く持つ事は大事なことです。ただ、大きな目標だけを設定しているとゴールが遠く見えてしまったり、ストレスが溜まっていったりしてしまうことがあると思います。そのようなときにスモールステップの考え方を使い、最終目標の前に小さな目標を設定していくとゴールが遠くに感じることが少なくなります。
私の場合、例として冒頭に上げた「来年こそ1人を卒業する(結婚したい)」という大きすぎる目標があります。そのゴールだけを見ていると途方もなく感じてしまう時があり、就寝するときに将来についてどうしようもなく不安になる夜もあります…(笑)。
この「結婚」までの最終目標はあまりに高すぎるので、「車の購入」というもう一つの目標までのスモールステップを設定し、スモールステップのメリットについてお話ししていきたいと思います。

スモールステップのメリット

さて、「車の購入」という目標までのスモールステップとして、まずは日々の節約、月々の貯金と小さな目標を設定していきます。それもいきなり多くの金額を設定すると達成が難しくなるので、少しずつ増やしていきます。今月は○円節約・貯金できたから、次からはもう少し増やそうとステップを少しずつ上げて徐々にゴールに近づいていくのです。
 そうすることにより、いきなりゴールまでの大ジャンプをして挫折・ストレスを味わうことなく、一歩一歩着実にゴールまでの階段を上っていく事によってストレスが軽減され、小さな目標を達成していく充実感・達成感を味わえることがメリットとなります。
また、目標を細分化することによって問題点を浮き彫りにできることもメリットの一つです。最終目標だけを見据えていると、細かい部分に目がいかず失敗につながりやすくなりますが、細分化していく事によって見えてくることも出てきます。

子育て・教育・仕事でのスモールステップ

スモールステップは例として挙げた私生活での目標だけでなく、子育てや教育・仕事にも通じます。
かけ算を覚えたい・覚えさせたいという目標がある場合、かけ算というゴールまでに数のまとまり・足し算と徐々にゆっくりと段階を上げていきます。そうすることにより、「出来た!」ということを実感しながら目標に向かっていき、子ども自身充実感や楽しさを感じながら学習していけるようになります。
仕事の場合でも何か大きなことを任された時に、小さな目標を設定していくことによって最終目標までに必要な事・漏れがないかを確認できることになります。
スモールステップは目標を掲げる本人にとってもメリットがありますが、見る側・教える側にとっても焦らずに成長を見届けられるというメリットがあります。
ハートリンク放課後等デイサービス本郷台では今後も子どもの支援をするときにスモールステップを心掛けて療育をしていきたいと思います。
またのご閲覧をお待ちしております。