ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪感覚統合とは≫

街の空気がだんだんと冷え込み、冬の気配を感じられるようになってきましたね。皆さんも季節の変わり目の体調管理には充分、お気を付けください。
さて、以前のブログで、『五感』について触れましたが、今回は普段私達が意識している『五感』とは違う感覚のお話です。
『五感』と聞くと、おそらく多くの方が①視覚、②聴覚、③嗅覚、④味覚、⑤触覚(身体感覚)と答えられると思います。
しかし、人間の体はそれ以外にも様々な感覚を駆使して、機能させています。
例えば、体の筋肉を収縮させたり、自分の体が倒れないようにバランスをとったり‥等、
そしてそれらは全て、脳が外部からの情報を処理して指令を出しているのです。
もしも、その指令を出している脳が充分に機能していないとしたらどうなるでしょう?
脳というのは様々な情報が行き交う、繊細なスーパーコンピューターです。本当にごくわずかな機能不全・未発達によって、情報の処理が上手くいかなかったり、情報を受け取れなかったりするのです。
そして、それは様々な形で日常生活に表れます。
・よく体をぶつけたり、転んだりする
・特定の感触を嫌がる
・ひどい偏食
・自分の思い通りにならないと、暴れる
・人との関わり、触れ合いを拒否する
・表情の変化が乏しい
・集団の中に入るのが難しい‥等
今挙げたのは、ほんの一例ですがこういった事態が起こるのです。
では、脳の機能の発達を促すにはどうしたらいいのでしょうか?
1つ目は、アミノ酸や酸素などの物質的な栄養を摂取すること。
2つ目が、『適切な感覚情報』を脳に送ることです。
「適切な感覚情報」を繰り返し伝えることで、脳は情報を書き換えていきます。そして発達していきます。
つまり、ごちゃごちゃとした感覚情報を整理して、正しい情報として脳に何度も伝えるのです。そうした療法を『感覚統合』といいます。
その『感覚統合』の中で、重要な役割を担う三つの感覚が・・・
①平衡感覚…いわゆるバランス感覚です。

 

②固有覚…筋肉や関節、健などの動き、力加減をコントロールする感覚です。

③触覚…五感の中にも含まれている、触った時や触られた時の感覚です。

と言われています。
この三つの感覚の崩れに対して適切な方法でアプローチすることで、先述したような行動や事態を和らげることが出来るのです。
しかし、注意しなければならないのは、あくまでも長期的な支援が前提となり、何度も繰り返し行うということが大事なのです。
ハートリンク本郷台では、こうした理論・方法に基づいて活動内容を考え、プログラムの中に取り入れています。
今回お話したのは、感覚統合の基本的な捉え方、考え方であり三つの感覚の詳しいお話などは、また活動内容と併せて、次回以降にお話ししたいと思います。
またのご閲覧お待ちしております。