こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。

GWも明けて、通常の生活リズムになってきましたが、空模様の方は、降ったりやんだりで春の天気と言うよりも初夏の候、梅雨空の様相を呈しているようでもありますね。新型コロナ感染の動向、世界情勢、物価上昇など気になることも多々あり、お天気同様にはっきりしませんね。万事、からっと晴れて過ごしやすい日々を送れるといいですね。

ハートリンク本郷台ではSSTレクリエーションとして様々な活動を行っています。その日のメインの活動にしたり、時間がある日には活動の合間に行ったりして日々の療育の中に取り入れて実施しています。子どもたちにとっては遊びのようなものもありますが、ハートリンク本郷台ではそれぞれのレクリエーションの目的を考え、職員間で共有し、活動として実践しています。

SSTレクリエーション

SST（Social Skills Training ソーシャルスキル・トレーニング)とは社会の中で暮していくための技能であるソーシャルスキルを獲得するためのトレーニングです。認知行動療法の一つに位置づけられる支援方法で対人関係能力、自己管理技能など日常生活を営む上で必要な技能を訓練することでより生活しやすくなることを目的としています。ハートリンク本郷台ではSSTを毎週月曜日と水曜日の活動のメインターゲットとしており、月曜日と水曜日の活動はSSTを主体としたものを考え実践しています。これまでにこのブログで紹介した活動や遊びの中にもSSTの一環で行われたものがいくつもあります。鬼ごっこなどの遊びにもルールを加えて○○鬼ごっこにしたりするだけでルール理解、指示理解というスキルが必要となったり、自己紹介や他己紹介を含む活動などは自己理解、他者理解のスキルが必要になります。

また活動を行う際には必ずいくつか約束をしています。

• ０の声やいい姿勢を守る。

• 負けてしまった時も気持ちを切り替える。

• 順番を守る。

などがよく活動の際に提示される約束の例ですが、これらを遵守することもSSTの一環になっています。

そして何よりも楽しんで活動を行えるようにする。楽しみながらできるようになることはハートリンク本郷台で大切にしていることの一つです。

一朝一夕に身に着くものではありませんが、これらのゲームや遊びを通して少しでもソーシャルスキルをスキルアップできたらよいと思っています。

犯人探しゲーム

先日、ハートリンク本郷台ではSSTの日に「犯人探しゲーム」という活動を行いました。最初はウィンクキラーや震源地ゲームのように探偵が犯人を当てるゲームを考えましたが、探偵だけが犯人を知っており参加者全員にそれを当ててもらうという形のゲームに変更しました。

前に出た探偵は犯人を一人決めて、その特徴を1つずつヒントとして発表します。その際にヒントは個人を特定しにくい難しいものから簡単なものへと段階的に出していきます。前半戦は分かった時点で手を頭の上に乗せてもらい全員がわかったところで「せーの！」で答えてもらい、後半は分かった児童には第3ヒント以降で挙手してもらい、探偵役の児童が指名して答えることにしました。

• 他者に興味や関心を持つ。

• 他の児童を観察して特徴をとらえる。

• ヒントの難易度を段階的に下げられるように考える。

• ヒントを聞き、自分で考えて犯人を特定できるようにする。

• ゲームが成立することで成功体験を積めるようにする。

等のことを目的として活動を行いました。

「男の子です。」このヒントで半分ぐらいに絞られました。

「靴下を履いていません。」これで2～3人に絞られました。

「深緑色のTシャツを着ています。」ここで犯人の特定ができました。全員が手を頭に載せているので…

「せーの！」「○○くん！」「正解です。」

みんな友達をよく見て、指示を理解しヒントを出すことができました。そしてそのヒントをよく聞き犯人を特定することを楽しんでくれました。中にはヒントを出すことが難しい子もいましたが。「分からないときは周りの指導員に訊く」と言う約束を覚えており、ヘルプサインを出して指導員と一緒に考えることもできました。何とかみんなクリアして活動を終えることができました。

まとめ

様々な障害を持つ子どもたちはそれぞれ何らかの困りごとを持っています。ハートリンク本郷台ではスキルを高めることでその困りごとを少しでも軽減できることを目的としてSSTを行っています。困りごとを減らしてできることを増やして、より生活しやすくなれるようになれればよいと思っていますが、上述したようにいやいやではなく楽しみながら修得できることも考慮してSSTレクリエーションを考え、実施していきたいと思います。

またのご閲覧お待ちしております。