ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪お箸リレー≫
こんにちは。ハートリンク本郷台です。
10月も中旬になり外はすっかり秋模様ですね。日が落ちるのも早くなりましたが、秋の夕日は空気が澄んでいてとてもきれいに見えますね。外の景色も段々と変わってきているので、ドングリや落ち葉など拾いながら散歩するのもおススメです!
今回は食欲の秋にちなんで以前から定期的に行ってはいますが「お箸リレー」に取り組みました。
活動内容
活動名は「お箸リレー」になっているのですが、今回はリレー形式ではなく1人1人で挑戦するタイムアタック形式で行いました。お皿の上に置いてあるビー玉やおはじきなど形や硬さの違う物をお箸でつかみ隣のお皿に移し終えるまでの時間を計測しました。
また、待っている児童たちは各テーブルに設置されたお箸と本番でつかむ物を使って練習を行ったり、箸でおはじきをつかみおはじきの上にのせていくおはじきタワーを作りました。
お皿から落としたものは手で拾い元のお皿に戻してやり直す
背筋を伸ばして箸を操作する
思い通りに行かない際は深呼吸してテンションコントロールを行う
等のお約束事も事前に取り決めて活動に取り組みました。
活動目的
活動目的としてはお箸操作の向上やつかむ食材の形や大きさによってお箸の使い方を工夫する力を養う事を目的として取り組みました。箸文化の日本にとってお箸の操作というものは重要度の高い生活動作になりますが、難易度も高くうまく使いこなすことが難しいお子様も一定数いると思いますので、定期的に行いながら目的を達成できるよう活動提供を行っています。
今回は箸操作について重要な姿勢の事を簡単にご説明します。まず、箸操作に重要な事として「正しい姿勢で箸を操作することが出来ているのか」という事がポイントになります。
箸操作に適した姿勢というのは、背筋を伸ばした状態で足が床についている状態の事を言います。他にも細かなポイントは沢山あるのですが、実践しやすく特に重要視して頂きたいのがこの二点になります。また、テーブルの高さも箸操作へ影響しており、腕をテーブルに乗せた状態で肘が90°程度曲がっている状態が安定性が高まるといわれています。
手先の動きに姿勢は関係あるの?と思う方もいると思いますが、体幹の傾きによって上肢操作や首の角度に影響を及ぼします。まず、体幹が安定する事により肩甲帯(肩甲骨回り)が安定します。肩甲帯が安定する事により腕から指先までの運動が安定します。つまり指先の運動で土台になってくる肩甲帯周りの安定を促すのは体幹の安定になる為、食事中に背筋を伸ばすことが重要になります。また、体幹を安定させる際のポイントとして、床に足がついて踏ん張れていることも体幹の安定性に繋がります。机の高さに関しては、高いと頭が上に向きやすくなると同時に食べ物も見にくくなり口への運搬能力が下がり、低いと背中が丸まりやすく口への運搬能力が下がる為、テーブルに腕を置いたとき肘が90°曲がる高さが適切といわれています。
お箸の使い方となるとどうしても指先の動きに注意が向きますが、指先の動きのパフォーマンスを発揮するためには周りの環境設定も重要になりますので、食事動作が気になる方はご参考下さい。
活動の様子
いざ活動に取り組むと、得意不得意もありましたが積極的に活動参加する様子が見られました。どうやったら早いタイムが出るかと考えながら練習を行いタイムアタックに臨んでいました。なかにはおはじきを沢山積み重ねて遊ぶ児童もいました。
普段お箸を使う場面というのは食事の時のみだと思うのですが、普段とは違いお箸を使って遊ぶという事で興味や関心が上がったのかなと活動を通して思いました。
終わりに
最後まで読んで頂きありがとうございました。お箸操作は大人でも苦手意識があるほど難易度が高い作業になりますので、徐々に段階を踏みながら楽しく習得できるようになることを目標に今後も活動を提供していこうと思いますのでよろしくお願いします。
これから来る冬に備えて力を蓄える為にもたくさん美味しいものを食べて元気な体作りを行うとともにお箸の使い方も上達すると良いですね。それではまた次回もよろしくお願いします。