ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《食育》

GWが明けました。すっかり日常が戻ってまいりましたね。

これから恐ろしき五月病の流行る時期となってきます。注意しなければ、と言いたいところですが予防策がわからない。手を洗えば一緒に五月病の菌も殺菌できればいいのに。服に付いたらファブ○ーズでシュっと一拭き、とか。

さて、本日はみんな大好き《食育》についてお話しようと思います。

食育という言葉は本来、食を通して健康な生活を営むための力を育むためのものだそうです。育てて買い物をして、作って、実際に食べることで、知識とスキルが身に付き、興味関心が湧く。実際事業所でも、「~は苦手なんだよね」と取り組む前は消極的だったお子様が、いざ出来たものを目の前にするとぺろりと完食、「おかわりないの?」なんてこともあります。食育の持つパワーは絶大です。

と、ここまでが一般的な食育のお話。

療育的な観点で食育というものを見ていきます。いつも通り、食育を手段として用いた時のお話です。

食育の良い所は何より、強化子が明確であるということではないでしょうか。(強化子:行動を増やす・もう一回やろうと思わせるための要素。つまりご褒美です)これを頑張って終わらせればおやつやごはんが出てくる!というのは食欲にも結び付いており、活動への参加を積極的にさせます。食べるためにやる。非常にシンプル。普段あまり行わないのでレア感がある事もまた、興味を引く要素です。

次に、ターゲット行動の設定について。先ほども言いましたが食育は手段です。一般的な食育は「作って食べる」ことをターゲットとしますが、食育というプログラムを行うならそれはどうしたって達成されるのです。ただ「作って食べる」では終わってはもったいない。

ここで意識したいのが、毎度登場しますが4つのターゲット。「SST」「学習」「運動・生活」「総合」です。

同じ食育でも、ターゲットが違えば少しずつ提示や見るべきところも変わってきます。

SSTをターゲットに行うならば、例えば指示の理解や順番待ちを意識して提示を行います。事前の約束の中にどうやって作業の順番を決めるのかや、相手に意見を聞く時のセリフをテンプレとして盛り込んでおく補助も入れてみると分かりやすいかもしれません。

学習をターゲットに行うならば、使う食材や器具について学ぶことができます。使っている食材を予想してみたり、完成予想図を描いてみたり。ある程度の計算スキルがあるのならば分量を自分で測ったり、買い物が食育の一部として入るのであれば、お金の計算もこれに当てはまりますね。

運動・生活をターゲットに行うならば、道具の使い方や手指の動かし方、感触を味わう事で感覚統合としても機能します。

総合の場合は…なんでもありかもしれません。せっかくの土曜日なので、イベント感も大切にしたい。

あくまで例ですが、食育だってターゲット次第で大きく姿を変える事が出来ます。

では、最近行った食育の様子も交えながら取り組みをご紹介します。

 

まずは1つ目、「運動・生活」の日に行った「手打ちうどん作り」です。

生地をこねて、

踏む!!!

食べ物を踏むなんて…普段なら許されない行為ですが、うどんならいいんです。手で感じて、足の裏で感じます。初めての感触に「きゃー」と声も上げていましたが、しばらくすると慣れたように足踏みしていました。ビニール越しならいいけど、じかに触るのは苦手、というお子様もいました。感触の好き嫌いも、体験してみなければ分かりません。チャレンジ出来たことが素敵です!

 

続いて土曜日、「総合」の日に行なったのはピクニック!お弁当を作って、皆でお出かけです。

おにぎり班、ポテサラ班、卵とウインナー班に分かれてそれぞれ調理を行います。作るものがバラバラですが、自分に必要な指示を聞いて作業を進めました。

お弁当箱に詰めて…

青空の下、レジャーシートを広げて食べます。

少しつめつめですが、場所も声を掛け合い、譲り合い。普段と違う環境でのお昼ごはんは気持ちよくて最高です。終わった後は体を動かして遊んで、公園内を探索しました。

 

食育。食を育む事。食を通して育む事でもあるのかもしれません。

 

またのご利用、ご閲覧お待ちしております♪