ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《合同運動会》

先日行われた、白熱のハートリンク合同運動会のお話!

ハートリンクは、私たち本郷台の他に、港南台・磯子・富岡東と教室が全部で4つあります。先日の土曜日、4事業所が初めて合同で、運動会を開催いたしました。本日は、そのご様子と、本郷台がそれに対しどのように取り組んでいたのかご報告させてください。

 

運動会当日は、あいにくの雨模様となりました。外の空気は風も吹き少々肌寒いですが、会場となった体育館内は続々いらっしゃる利用者様とそのご家族様、準備を行うハートリンクのスタッフの熱気で火照っていたように感じられます。

まずは集合がかかり、開会式。参加者様全員が、事業所ごとに移動・整列を行います。

当たり前のように始まりましたが、そもそもこうやって、100名近くの人に対して出された一斉指示に沿ってみんなが動く、というのがすごいことだなあと思いました。ご家族様のご協力もありましたが、お子様全員、決められた場所に整列して、開会式に取り組めています。最後の準備体操「エビカニクス」では、「みんな広がって」の声掛けに、いつも事業所で始めの会等を行うときの距離の取り方同様、両手を大きく広げて左右に回し、当たらない距離まで移動することができました。

この時点では、初めての場所、なにをするか具体的に分かっていない、ということもあり、参加に積極的でないお子様も複数いました。状況とこれから起きることを把握・予測してその場になじむのがスムーズにできる子もいれば、時間がかかる子もいます。やったことない、ということに対してお子様それぞれがどのような反応をするのか、アセスメントを取る機会にもなりました。

続いて追いかけ玉入れ、綱引き、利用者様のご兄弟達が参加するお菓子食い競争と続きます。

当日のプログラムでお子様たちが参加をすることになっていたものについては、事前の練習の段階で「学校でやったことある?」「これは教室でよくやるよね」「これは、やったことないかもしれないけどお母さんたちと一緒にやるから大丈夫だよ」と、イメージが付きやすくなるよう、また、不安を減らし、見通しを持って挑めるよう繰り返し説明をしました。

余談ですが、追いかけ玉入れに使用するかご、実は本郷台、相当気合入ってました。コンセプトは「お姫様とカエルになった王子様」です。なぜそうなったのかは話すと長くなるので割愛させていただきますが、かわいかったので王子様の写真は載せさせてください。↓

追いかけ玉入れは教室でも何度もやったことがあるので、ルールをよく理解しており、スタートと同時に逃げ回るかごめがけて玉を投げる、という動作を全員取ることが出来ました。綱引きは、親御様たちにもご協力いただきましたが他事業所に太刀打ちできず…。でも、先頭に立って挑んでくれたお子様が、他のお子様たちに「行くぞ!」と声を掛けてくれる様子に感動です。よく頑張ってくれました。

 

しばしの賑やか~で豪華~な昼食タイムを挟んで、午後一番は応援合戦です。

「2~3分の持ち時間」「内容は事業所の自由」という事だったのですが、これの準備、相当てこずりました。事前の練習が必要なのは明確ですが、なかなか全員が同時にご利用となる日もなく、それぞれのスキルにもばらつきがみられるため、「いつ練習するの?」「何するの?」と何度も指導員間で話し合いを行いました。まずは「ダンスをする」ということに決まり、曲については知らない曲の振り付けを一から覚えるのは時間がかかるため、知っていて踊れる子がもともと多かった「パプリカ」という曲にしました。

何度か土曜日を利用してダンス練習を行います。そこで見えてくるのは、「パプリカ」という曲に対してそれぞれのお子様がどのような取り組みをするのかということです。知っているから踊りたい、知らないけど真似して踊りたい、知っているけど踊りたくない、知らないから踊りたくない、様々でした。

うーん、どうやってまとめよう。

と、考えたのですがそもそも、運動会で、「無理してまで踊る」必要ってあるのかなあ。という話になりました。運動会は楽しいイベントの場であってほしいのに、踊りたくない、と言う子に無理して踊ってもらうのってつまらないと思いませんか?なので、それぞれのご様子を踏まえてチーム分けをし、それぞれのチームに担当の指導員を配置、「この曲の間、チームごとに好きなことをしていい」ということにしました。

練習になると「曲が嫌いだから踊りたくない」と耳を塞いで参加を拒んでいたお子様も、「じゃあこの曲から逃げちゃおう」と促しその曲の間みんなの周りを走り回ることに決めると、曲の間笑顔で走り回り、途中から耳を塞ぐことを忘れて取り組めたり。やりたいことをやっていい、絶対に踊らないといけないわけではない、ということを繰り返し伝えながらハードルを下げて練習を繰り返しました。

そして当日、応援合戦までの時間を利用し、待機場所で全体に入場と退場の掛け声、やることを確認して曲をかけて最終調整を行いました。なんと当日は、その時間まで「やりたくない」と言っていたお子様もいらっしゃいましたが、入場直前に「やっぱりやる!」と入ってきてくれました。指導員も全員参加だったため、写真がお見せできないのが残念ですが…「いくぞー!」「おーー!」の掛け声で入場、「ありがとうございました」を言ってからの退場まで、だれも途中で投げ出すことなく終えることが出来ました。

 

その後は借り物競争、リレーを戦い終え、閉会式…

 

結果は…

ドキドキ・・・

ドキドキドキドキ…

3位、本郷台!!!!!おおおおお!

がんばりました、3番です!

一番目の競技の追いかけ玉入れで、他事業所は用意した玉全てを入れ終え同率1位だったところ、本郷台は入れ終えられず2位スタートと出遅れて、途中点差が開いた場面もありましたが、追い上げて3位になることができました。すごい!

午前午後と一日かけて行われた長丁場でしたが、みんな、本当にお疲れ様です。よくがんばりました。格好良かったです。一日のご様子から、先ほどもお話しした通り、初めてのこと、場所に対する姿勢や、大集団且つ状況が次々変わる環境での動き方や過ごし方、児童同士での関わり方を見させていただくことが出来ました。

ご参加・ご協力いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

皆様にとって、楽しく、実りと成長のある時間となっていましたら幸いです。また是非、教室から飛び出た活動の場としてイベントを提供させていただければと思います。ハートリンクスタッフ一同、今回のイベントで得たものと反省点を生かして次回、一層パワーアップした取り組みに繋げて参ります。