ハートリンク放課後等デイサービス本郷台 ≪手の支持性と手の操作性≫

町の木々もすっかり色づき、晩秋の到来を感じさせますね。乾燥しますので体調には十分お気を付けください。
さて、本日のお話は手の指のお話です。童話の親指姫ではないのであしからず!
みなさん、今小指を曲げてみてください。
どうですか?薬指も一緒に曲がりませんでしたか?
そうなんです。実はこれは体の仕組み上で、仕方のないことなんです。
なぜかというと、小指と薬指の神経って繋がってる部分が多いんですよ。
要するに何を伝えたいかといいますと、指先を使う上での役割もとても似ているんです!
みなさん、鉛筆で文字を書いている状態を想像して下さい。どうですか?
動いている指は親指と人差し指、そして中指ではありませんか?
そんなの、そうやって教わっているから当たり前だと思っていませんか?
実はですね、これはとっても理にかなっているんです。
というのは、「動かす」「つまむ」「操作する」のに秀でているのが親指側なんです。
つまり「可動性」を担っているんですね。
そして「固定する」「支える」「握る」のに秀でているのが小指側。
つまり「支持性」を担っています。
こういった動きを指がしっかりと「協応」、「分離」することで手先の器用さにつながるわけです。
ここで、字の書き方がどこの部位を可動させ、どのようにステップアップしていくのか簡単に示してみます。
ステップ1→肩で動かす
ステップ2→肘で動かす
ステップ3→手首で動かす
ステップ4→指先で動かす
どうでしょうか、大きく全体的に動かす部位から細かく動かす部位になっているのが解ると思います。
ご自身でその部位だけを動かしながら字を書いてみてください。
自分でやってみるとわかりますが、肩のみを動かして字を書こうと思うととても難しいですよね。不可能ではないですがとても大きな文字になってしまいます。
では、細かい文字を書くための操作性を獲得するにはどうすればいいのか。
それは『手内筋』を鍛えることです。
はい?なんですかそれは…
大丈夫です。ちゃんとご説明します。
指を動かす筋肉には2種類あります。
それが『手外筋』と先ほどでた『手内筋』です。
『手外筋』…手の外側にある筋肉。
指全体をパワフルに伸ばしたり曲げたりします】
『手内筋』…手のひらや指の間にある小さな筋肉。
【指先の微妙な動きを作り出します】
この2種類のうち、指先の器用さに関わってくるのが『手内筋」というわけです。
じゃあどうやったら『手内筋』を鍛えることが出来るの?
『手内筋』は手のひらにある筋肉です。
ということは手のひらを鍛えればいいんです。
つまり「手のひらで体重を支える経験」が必要なんです。
「指先の器用さ」を培うために「体重を支える経験」が必要とは意外かもしれませんが、必要なんです。
しかし、これは単純に体重を支えるだけではなく、行うにはコツがあるんですが、難しいので割愛します!
そこで、簡単にできるものとしては、公園遊びでジャングルジムやブランコなどの遊具で遊ぶこと。
垂直な棒を握りこむ経験を積むと、それだけでも『手のひらをしっかりと使う意識』を養うことにつながるのでお勧めです。

 

そして、ハートリンク本郷台ではそういった観点からも、積極的に公園遊びなどを取り入れています。

 またの閲覧をお待ちしています。