ハートリンク放課後等デイサービス本郷台【感覚統合~触覚~】

さぁ皆さん、ハートリンク本郷台のブログも年内最後の更新となりました。本年中は大変お世話になりました!そんなこんなで年内最後のブログも通常営業でお送りしまーす!

 

さて、前回のブログで「背中伝言ゲーム」について書いていましたね。前回のメインは「モデリング」についてでしたが、今回はそのゲームの中における「触覚」というものにスポットを当てて、お話をしたいと思います。

生物の進化の過程で、早い段階で使用してきた感覚、また本能に強く関わる感覚が「触覚」です。

触覚の働きというのは、痛み(痛覚)、温度(冷覚・温覚)、圧力(触圧覚)など受け取る情報によって様々な役割があります。

 

そして触覚の中には二つの異なった機能が働いています。

 

一つ目が「本能的・原始的な働きを持つ」<原子系>と呼ばれるものです。

この原子系という機能は、昔からいる生物にも備わっていた機能でイソギンチャクなど目や耳がない生物が皮膚感覚を頼りに使用していたものです。

例えば、自分のエサが近づいて来れば触手で捕食します。近づいてきたのが敵だった場合は、その場から逃げますし、逃げることも食べることも出来ないと思えば本能的に闘うのです。こうした原子系の機能は我々にも、もちろん備わっています。

ちょっと思い出してみてください。

まだ、生まれて間もないはずの赤ん坊が、目も開いていないのに口元に指を持っていくと指に吸い付きます。これは「吸てつ反射」と呼ばれる原子系の代表的なものです。

こうして知識などがないのに本能的にはたらく感覚が<原子系>なのです。

 

二つ目が「触ったものの素材や形、大きさなどを判断する」<識別系>です。

この識別系に関しては、高度な知能を持った生物に備わっています。

例えば、ポケットの中身やカバンの中身のものを直接見なくても、手だけの感覚で我々は当てることが出来ます。「箱の中身はなんでしょねゲーム」などはその触覚の働きのおかげで行うことが出来るのです。

 

この識別系には特徴があり、一定の強さや触れる広さがないと働きにくいのです。

鉛筆の芯など先のとがったものに少し触れるだけでは、触れたという感覚はあっても、それが鉛筆の芯かどうかの判断は難しいのです。

 

そして、お待たせいたしました。ここからがようやく活動内容です!

勘の鋭い方ならもうお分かりですね!

 

この「背中伝言ゲーム」は触覚の中でも<識別系>に対してのアプローチといえます。

一見単純なゲームではありますが、遊びながら触覚の識別系に働きかけることで触覚防衛反応を軽減するのに有効なゲームです!

???触覚防衛反応???

 

なんだ?そのワードは?と最後の最後に謎を残して年をまたごうと思います(笑)

気になった方は来年もぜひハートリンク本郷台のブログをご覧ください!

 

ご閲覧ありがとうございました。良いお年を!