2020年7月25日
/ 最終更新日 : 2020年7月25日
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本郷台ブログ
ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《防災訓練》
こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
梅雨空も続き、首都圏ではコロナの感染も増加傾向にあるなか、いかがお過ごしでしょうか。
神奈川県で福祉事業に携わる者だけでなく、全国の福祉に携わる方々、ご父兄の皆様に衝撃を与えた、やまゆり園の事件から、もう4年の月日が経ちました。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台でも、あの悲惨な出来事を忘れる事なく、不測の事態に対する対策を講じています。
その一例として、先日に実施しました防災訓練についてお伝えをさせていただきます。
今回の訓練では、事業所に刃物を持った不審者が侵入し、職員に切りつけ職員が負傷するというロールプレイングから始まり、対応策等を検討し、再びロールプレイング、再検討するという手順で行いました。
◆ロールプレイング一回目
16:30頃、児童のいる時間帯にインターフォンが鳴り、ドアを開けると見知らぬ男性が強引に事務所内に侵入。不審な男性は刃物を持っており、ドアを開けた職員に切りつける。職員は胸部を切りつけられたが、命には別状はない状態であると言う設定でロールプレイングを開始しました。
・女性スタッフ中心で切りつけられた指導員と児童を連れ、事務室内に避難し鍵を掛ける。
・事務室内に避難したスタッフが110番通報し、児童らと共に身を潜める。
・外では男性職員らが、机、椅子などを使い不審者を近づけないようにする。
通報後、警察が到着するまでのロールプレイングとなりました。
その後、問題点を検討しました。
◆問題点・課題点として挙げられたことと対策案として
→事業所への侵入を防ぐ為にドアの所で止められないか。
→鍵のかかる場所でどこが籠城しやすいのか。
→どのような役割分担が児童の誘導や避難をさせやすいか。
→児童を避難させた後、職員がどう対応するか。
→外へは出ずに警察等の助けが来るまで籠城する
◆不審者対策用グッズを用意したらどうか。
→モニター付きインターホン
→警報音が鳴る非常ランプ(外部に異常を知らせるため)
→さすまた・警棒
→防犯スプレー
→ドアチェーン
→こども110番の家等のステッカー
などが挙げられました。
この後、もう1回ロールプレイングを行いさらに対策案や検討すべき点を話し合いました。
◆今後に向けての対策案、要検討点
□不審者を室内に入れないためには…
・ドアチェーンをつけて宅急便の配送なども注意する。
・モニターやスピーカーの付いたインターフォンを設置する。
□不審者の侵入を許してしまった場合に、無事に非難する為には…
・だれが何の役割をするのか、その日出勤するスタッフで担当を決める。
・曜日ごとの児童での避難のシミュレートする。
・児童も交えた避難訓練を実施し、逃げるのが難しい児童を把握する。
・さすまた等の不審者対策に使えるものを用意し、スタッフが使えるようにする。
・机、いす、カサ等、不審者対策に使えるものは何でも使う。
などの案と共に、警察は凶器を所持した不審者に対して制圧しようなどとしてはいけないと指導すると貴重な意見も出ました。
「日本人は水と安全はタダだと思ってる」とよく言われますが、事件や事故はいつどこで起こるかわかりません。大切なのはいざという時のための備えと危機管理のための意識、知識を高めることではないでしょうか。
末筆ながら、やまゆり園の事件で被害にあわれた方々のご冥福をお祈り致します。
またのご閲覧お待ちしております。