ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪モデリング≫
こんにちは。
ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
11月となり気温も下がり体調を崩されている方もいるのではないでしょうか。
日中との温度差もあり体調管理も大変ですよね。
日頃から身体を動かして温める事も風邪などへの対策となるので私自身子どもたちと一緒に運動をしています。
運動などの活動の中で私たちが心掛けている事の一つとして「モデリング」があります。
本日はそのモデリングについてお話させていただきます。
モデリングとは?
まずモデリングとは一体何なのか。
コンピューターの用語であったり、芸術の用語であったりもしますが(そちらの意味は存じません笑)、療育で用いられる意味としては
「お手本を見せる」「模倣する(真似をする)」になります。
運動系の活動を行う際、口頭説明だけでは理解しがたい場面があります。
慣れ親しんでいる通常の鬼ごっこやドッジボールなどは口頭説明のみで事足りるかもしれませんが、追加ルールを設けた場合や特に初めて行う運動では言葉だけでの説明では流れや動きを思い浮かべる事は大人の私でも難しいです。
そこで行うのがモデリング!
実際に運動の動きを子どもたちにお手本として見せる事で聴覚だけでなく視覚的に情報を取り入れる事が出来ます。
百聞は一見に如かずとよく言いますよね。
そして見せるだけでなく今度は子どもたち自身にもモデリングをしてもらい、身体感覚でも動きの定着を図っていきます。
このモデリングは運動以外の様々な場面で活用する事が出来ます。
食育や工作等でも運動と同じく聴覚からの情報だけでは理解が難しい場面があります。
調理器具や工作道具は使い方だけでなく力加減や手首の返し方などもモデリングを通して習得できるよう支援しています。
運動よりも微細が多くなる作業なので実際に見せる事が大切になります。
また活動の動きや流れだけでなく、子ども間のやり取りや会話の中でもモデリングを活用できる場面があります。
言動のモデリング
集団の中で話しを聞く際に姿勢が崩れてしまう事があります。
姿勢が崩れてしまっている子どもを直接注意する事は簡単ですが、それではその子どものモチベーションが低下してしまう事に繋がりかねません。
そんな時にもモデリング!
話をしている指導員とは別の指導員(プロンプター)が適切な姿勢をその子の近くでとります。
その様子に気付く事によって自発的に姿勢を直せれば「良く気付けたね」と即時強化!
それだけで気付けなくても「○○先生格好いい姿勢ですね!」と声掛けがある事によって、その子も適切な姿勢をモデリング出来れば強化!
このようにモデリングをする事によって注意で終わるのではなく、直接注意する事もなく強化して終わる事が出来ます。
不適切な発言が聞かれた場合(○○さんと一緒に遊びたくない等)もモデリング!
その言葉をそのまま返す事によって自分が言われた時の気持ちを相手も感じていると理解してもらい、他者の気持ちを意識した適切な言動の習得を促します。気付いて直せたときはもちろん強化も必要です!
まとめ
このようにモデリングは活動の流れや動きの理解、適切な言動の習得など様々な場面で有効活用できます。
子どもたちは大人の言動のモデリングを自然と行う事も多々見られるため、私自身子どもたちの良いモデリング対象となれるよう、引き続き適切な言動を心掛けていきたいと思います。