ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪グルーミング≫

こんにちは。ハートリンク本郷台です。
年が明けてほとんどの学校も始業していると思われます。
今年度も残り3ヶ月となり新学年や卒業に向けての準備で忙しくなるとは思いますがいかがお過ごしでしょうか。
ハートリンクでも各お子様の成長を感じています。
お子様の成長を感じる喜びと共に心配になる事もあると思います。
その中の一つとして性的虐待による被害の心配。
悲しい事ですが子ども(主に女児)が性的被害を被る事は少なくありません…
そのケースの一つとして今回は「グルーミング」というものを皆さんにご共有させていただきたく思います。

グルーミングとは

グルーミングとは一体何なのか。
一般的に知れ渡っている意味としては犬などペットの手入れの用語としてです。
今回挙げるグルーミングの場合では子どもへの性暴力・性虐待を理解するための重要なキーワードで、「わいせつ行為を目的として若年者を懐柔する事」となります。
グルーミングは段階を踏んで行われる事が多いです。
行動の段階としては、子どもを褒める→頭を撫でる→膝に乗せる→マッサージをする→性的描写が含まれるコンテンツを見せる等
ある時期までは子どもの承認欲求や孤独につけこんで好まれるように振舞う。
そうして信頼関係を築いた後にわいせつ行為に及ぶのです。
グルーミングは信頼関係を築き、わいせつ行為をすることはごく自然なことだと思い込ませることによって被害者本人が性的被害を受けていると自覚できない点が恐ろしいと言われている犯罪です。

グルーミング被害の一例

グルーミング被害にあったケースを例としてご紹介します。
・日常生活や進路について悩んでいる時に通っていた塾の講師から「他の子とは全然違う」「君は頭が良くて大人と対応に話せるね」と声を掛けられる。
この段階で徐々に承認欲求が満たされて講師の事を信頼していきます。
・信頼関係を築いたのちに「家でも勉強を教えてあげるよ」と自宅に招かれる。
最初は友人を含めた複数人であったが、招かれる人数が減っていき最終的に一人となります。
・恋人のように振舞い、「こういう事はみんなやっているんだ」「普通の事なんだよ」と言い、わいせつ行為に及ぶ。
最初に行為に及んでからも「二人だけの秘密だよ」などと伝えて更に自分に依存させる状況を作っていきました。

 

紹介させていただいたケースで被害にあわれた方は受けた行為を恋愛だと思い込むようにし、「自分が家に行ってしまったから自己責任だ」と自分を納得させるようあがいていたとの事でした。
今回のケースは通っている塾講師からの被害ですが、グルーミングは身近な知り合いから受けるだけではありません。
SNS等を通じて子どものつぶやきや悩みなどに返答をして信頼を得た上で行為に及ぶケース、公園などで直接声を掛けて徐々に親しくなってから行為に及ぶケースなどがあります。
いずれも理解者のふりをして近寄ってくる悪質な者たちです。

まとめ

グルーミングについてご紹介させていただきました。
今回グルーミングについて取り上げさせていただいた理由として、子どもへの性暴力を防ぐ為にはまず大人がグルーミングの概念を知り、こういった手口を使うものがいると知る事が必要だからです。
性犯罪は一時的な衝動に駆られた事が要因と考えられがちですが、グルーミングのように時間をかけて計算をし、巧妙で卑劣な手口を使うものが一定数います。
お子様たちの安全を守るためにも今後も様々な方面へアンテナを張り、情報収集に努めていきたいと思います。

 

またのご閲覧お待ちしております。