ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪粘土作り≫
こんにちは。ハートリンク本郷台です。
先日北京オリンピックでの全種目が終了しましたね。皆さんはご覧になっていましたでしょうか?
今回のオリンピックは疑惑の判定やスーツの測定、ドーピング問題など選手たちにとっては不本意であろうことも続いていましたが、私は選手たちの健闘ぶりに感動を覚えました。
メダルや目標達成が難しくなってしまっても最後まで諦めずに全身全霊で競技へと臨む。
その姿勢に勇気をもらった方も少なくないと思います。
目標に向かって研鑽を重ねる、諦めずに挑戦する事の大切さを改めて教わった気がします。
またあの大舞台での緊張感やプレッシャーは相当なものであったと思います。
私だったら緊張に押しつぶされて落ち着く事が難しくなり、何かしていないと気が済まなくなると思います。
落ち着く一つの手法として感覚刺激を取り入れる事があります。
何かを握ったり身体を動かしたりして気分転換を図る。
今回はそんな感覚刺激を取り入れる事も出来る粘土を作った時のお話をしていこうと思います。
粘土作り
今回作った粘土は安全性を重視して口に入れても問題のない、小麦粉などを使った粘土作りを実施しました!(のどに詰まる可能性があるので口に入れない事が一番ではありますが)
★材料
・小麦粉 ・水 ・サラダ油 ・塩 ・食紅 ・ボウル ・紙皿
★工程
①ボウルに入った小麦粉に塩をかける(傷み防止のため!)
②小麦粉に油を少量入れて混ぜ合わせる(粘土がまとまりやすくなります!)
③水を少しずつ入れながら混ぜ合わせる
④好みの固さになったら食紅で色を付ける
以上の材料・工程で完成となります。
↑粘土作りの様子です。
最初はパサパサの状態であった小麦粉が水を入れてまとまりになっていく感触を楽しんでいました。
水の量によって柔らかくなったり固くなったりと感触がかなり変わってくるので各々好みの固さになるように微調整を繰り返していきました。
みんなすごい集中力でフロアが静寂に包まれている時間もあり、楽しんでいるか不安になる時もありました(笑)
途中で感想を聞いていくとそれぞれかなり楽しんで自分の作品に集中しているようでよかったです。
そしてお子様と同等(それ以上かも?)に楽しんで作っていたのが職員たちです(笑)
1時間以上取り組んでいましたが集中力を切らさずに各自完成させることが出来ました!
↑完成品の一部です!
活動のねらい
今回の粘土作りでは以下のものを目的として設定しました!
①微細運動による触覚・固有覚へのアプローチ
手の平や指先を使って小麦粉をこねる・混ぜ合わせていく事によって感触の変化の推移を肌で感じ、楽しみながら作っていく事が出来ます。実際に肌で感じる事によって好みの固さに仕上げ、力加減を調節しながらこねていく事によって各感覚の発達にアプローチしました。
②色彩感覚へのアプローチ
今回使用した食紅は青・緑・黄・赤の4色です。しかし事前に色を混ぜ合わせる事も可能と提示する事によって、各色の組み合わせによってどんな色が出来るのかを想像しながら取り組みました。混ぜ合わせる量によって色も変化してくるのでそこも楽しいですよね。作った粘土を小分けして様々な色を作成してくれていました。
③語彙の発達
粘土で語彙?と思う方もいるかもしれませんが、実は粘土を使って様々な言葉の学習も出来るんです!
色付けを行う事によって「赤」「青」等の各色の名前、形を変えていく事によって「丸い」「四角い」等、小分けにして大きさを変える事によって同じ形でも「大きい」「小さい」等々…
粘土一つで形容詞の学習がたくさん出来ますね!
まとめ
今回は粘土作りの活動についてお話させていただきました。
大がかりな工作だとなかなかご家庭で行う事は難しいと思いますが、今回はご家庭で普段使うような材料を使っての工作をし、日常生活にも般化できるものを行いました。
材料も工程も安全性が高いもので、小さなお子様でも作れると思いますので是非挑戦してみて下さい!
空気に触れると形が崩れやすくなるので密封保存することがおすすめです。また3日~5日ほどで処分していただいた方が良いと思います。(もし異臭がした場合はその時点で処分して下さい)
活動の様子をお伝えした時に職員も楽しんでいたとお伝えしましたが、お子様に活動を提示する時は職員たちも楽しんでいた方が楽しさが伝わりやすくなります。今後も全体で楽しみながら活動を行い、楽しんでいたらいつの間にか「出来ちゃった!」と成功体験を積みながらスキルの獲得が出来るような活動・支援を日々行っていければと思います。