ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪こんな時どうする?≫

こんにちは。ハートリンク本郷台です。
新年度を迎え約1か月経ちましたね。新しい環境となりお子様のご様子はいかがでしょうか。気温差も激しい日々が続いているので体調管理にもお気を付けください。
さて、今回のブログでは「こんな時どうする?」という活動のご紹介をしたいと思います。
「いじめ」について考えるグループ・「防犯」について考えるグループの2つに分けて2週続けて2回実施しました。
今回はいじめについて考えたグループの活動内容を話していければと思います。

いじめについて考える個人活動

まず学校の教室内のイラストを配布しました。
イラスト内の児童たちは様々な行動をとっています。
隣の児童のノートに落書きをしたり、紙くずや消しゴムを頭に投げていたり、プロレス技をかけていたり…多種多様な状況が1枚のイラスト内に描かれています。
その中からいじめが起きていると思った場面を抜き出してもらって囲ってもらい「いじめが起きている場面」「いじめられている人の表情」「いじめられている人の気持ち」「いじめている人たちの気持ちや様子」を記入してもらいました。
いじめが起きている場面に関しては上記のものを含め、様々な場面が選択されており、表情や気持ちに関しても「泣いている」「やめてほしい」「こんなことされて嫌だ」と読み取る事が出来ていました。
いじめている側に関しても主となって行動している児童の様子について「笑っている」「楽しそう」等書く事が出来ました。
1週目はお子様個人個人で上記の活動を行い、2週目にはグループ全体でそれぞれの発表や話し合いを実施しました。

グループでの意見交換

発表の中でもいじめられている児童・実際にいじめと思われる行動をしている児童の2名に関しては多くの意見が出ていましたが、周囲の様子に目を向ける事が難しい様子も見られました。
いじめが起きている場面の周囲では笑っている児童や見て見ぬふりをしている児童、心配そうにはしているが見守っているのみの児童も描かれています。
職員からその児童たちの様子に着目できるよう促してから、その児童たちもいじめをしているか・していないか聞いてみました。
すると「笑ってる子たちは面白がってるからいじめだと思う」「見てる子(心配そうにしている児童)は何もしてないからいじめじゃない」等、それぞれの考えが出てきました。
追加で何もしていなかった児童に何か出来る事はあると思うか聞いてみると「やめなよって言う」「助けを呼ぶ」と意見が挙がりました。
それぞれの場面の児童たちの気持ちや行動について考えてもらいましたが、最後にいじめとは何かについて職員を交えて話しました。
お子様たちからは「嫌だ・悲しいと相手が思ったらいじめ」と意見が出ました。
職員からはいじめの分類「肉体的な暴力」「精神的な暴力」「金品の要求」「SNS等での悪質な書き込み」等を紹介し、いじめている側は「いじめをしている」と認識しておらず「遊んでいる」「ちょっかい・いたずらをしている」「相手も楽しんでいると思っている」場合もある事を伝えた上でもし自分が遊んでいる・何かをしている中で相手が嫌がっていたら中断する事、困っているお友だちがいた時には手を差し伸べてあげる事、自分だけで何とかしようと思わず周りに頼る事が大切と伝えました。

まとめ

今回の活動では学校内で実際に起こる可能性のある場面を取り上げ、その中の人物たちがどのような気持ちになっているのか・何をすれば良いのか等を考えてもらう事で他者意識やヘルプ要求のスキル獲得のアプローチを行いました。
今回の「こんな時どうする?」や以前にご紹介した「どんな気持ちゲーム」等の活動を通して今後も自分だけでなく他者の気持ちにも配慮できるようアプローチを続けていければと思います。

 

またのご閲覧お待ちしております。