2021年3月30日
/ 最終更新日 : 2021年3月30日
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本郷台ブログ
ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪イフゼンプランニング≫
こんにちは。ハートリンク本郷台です。
桜並木が綺麗な季節になりましたね。ただ近頃は雨も多く、早くに散ってしまいそうなのが残念でなりません。
そして間もなく新年度が開始しますね。
新年度を迎えるにあたり、心機一転新たに目標を設定する方もいると思います。部下を持つことになり今まで以上に気を引き締めたり、新たな事に挑戦したりと人それぞれ様々な目標があります。
本人の目標だけでなく、新学年になったり進学・卒業したりしたお子様に対して「こんな事を学んでもらいたい」「あんな事が出来るようになってもらいたい」といった希望をもつ方もおられます。
そのような設定した目標に対して達成を目指す方法の一つに「if-then(イフゼン)プランニング」があります。
今回はその「イフゼンプランニング」についてお話しさせていただきたいと思います。
「イフゼンプランニング」とは
まず初めに「イフゼンプランニング」とは何か。それを説明させていただきます。
「イフゼンプランニング」とは社会心理学者であり、コロンビア大学モチベーションサイエンスセンター副所長のハイディ・グラント・ハルバーソン博士の著書「Nine Things Successful People Do Differently(やり抜く人の9つの習慣)」で提唱されているものです。
内容としては、いつ・何をするか事前に決めておくということです。今月の初めにハートリンク本郷台のブログで扱った「断る力」での話を例に挙げると、月曜日の午後7時以降は(いつ)、仕事を頼まれても断る(何をする)といったようなものです。
つまりif:Xなら(もし○○だったら)、then:Yをする(□□する)といったように事前にある条件の場合どのような行動をとるか決めておくということです。
実はこの「イフゼンプランニング」のようにXならYをするといった流れを我々は多くのことで無意識に行っているのです。例えば「朝起きたら顔を洗う」「入浴の前に歯磨きをする」というように日々の行動が特に意識することなくルーティンとなっている方も多いのではないでしょうか。
それを無意識ではなく意識的に行っていくのが「イフゼンプランニング」です。
「イフゼンプランニング」のメリット
続いて「イフゼンプランニング」がなぜ目標達成に効果的なのか。それについて話していきたいと思います。
先ほどもお話しした通り、我々は無意識的に「イフゼンプランニング」の流れで行動していることが多いです。人間の脳神経は「XならYをする」という命令に反応するようにできているから無意識的にもそのような行動が増えるそうです。
つまり、達成したい目標がある時に(例えば資格を取るために勉強をする)「夜8時になったら1時間は毎日机に座って勉強をする」と「イフゼンプランニング」で決めておきます。そうすることによって無意識で行っている行動のように、意識的に設定したものもルーティンとしてこなしやすくなるのです。
とてもシンプルな手法なのですが、効果は高いようでさまざま調査で目標達成率が2~3倍になっていることが分かっています。
ざっくりと「毎日勉強しよう!」と決めているだけでは行動の条件がないので意識はしづらく忘れがちに、「夜8時になったら」と条件を決めておけば脳神経が反応して時間になると「夜8時だ!」と意識できるようになります。
そして目標を設定する時は時間と場所を中心にシンプルかつ具体的なものにしましょう。あまり複雑化しすぎると脳の反応が鈍くなってしまいます。
まとめ
今までお話ししてきた「イフゼンプランニング」は例に挙げた断る力の向上や勉強に限らず、様々なジャンルで役立つものになっています。
運動やダイエット、貯金や禁酒・禁煙…等々。
現在達成したい目標がある方は是非「イフゼンプランニング」を試してみてください!
私自身、最近お腹のお肉が気になってきたので「月・水・金の夜9時になったら、近所の公園のマラソンコースを3周する」と目標を設定したいと思います!(笑)
またのご閲覧をお待ちしております。