2020年9月21日
/ 最終更新日 : 2020年9月21日
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ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪○○タワーゲーム≫
こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
短かった夏休みも終わり9月も半ばを過ぎました。春には夏休みが明けるころになれば終息に向かうのではと思っていましたが、いまだにコロナと戦う日々が続いております。いつになったらこの長いトンネルから出られるのかと思い悩む今日この頃です。
今回は先日ハートリンク本郷台で行われた≪○○タワーゲーム≫について書きたいと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、企業の人材育成を目的とした研修等でよく行われるペーパータワーと言うゲームがあります。
ペーパータワーは決められた枚数の紙が与えられ、それを使ってできるだけ高いタワーを作るゲームです。これは個人戦ではなく団体戦で、本来はチームビルディングという考えが基本となっており、チームメイトが一丸となって目標達成に取り組んでいく組織作りのためのプログラムです。
このペーパータワーを通しててソーシャルスキルトレーニング(SST)の一環になればと思い実戦してみようと思いました。しかし、限られた活動の時間の中でペーパータワーを作り上げるのは難しい…
そこで子どもたちが日々遊んでいるブロックを使ってペーパータワーならぬブロックタワーを作ってみることにしました。使用したブロックはレゴのように細かいものではなく、ポリエチレン製の大きなブロックです。
まずは子どもたちを三つのチームに分けました、一つのチームが4、5人です。各チームに同形のブロックを同じ数だけ配ります。
チームごとに5分間の作戦会議をしてもらいました。この時に担当の指導員が実際に作った時に思ったこと「土台をしっかり作った方が高くなっても倒れない。」をヒントとしてアドバイスしました。
リーダーシップを発揮して話し合いの議長になる子、早速ブロックをいじりだして試行錯誤する子、静かに作戦会議に参加しみんなの意見に聞き入る子などまちまちでした。各チームに指導員も参加して試作が始まります。
後日談ですがこの時優勝したチームのリーダー的存在でチームを牽引してくれた子はテレビでこの様なタワーを作る企画を放映したものを見たことがあり、その時も土台作りをしっかりしていたのを見たことがあったそうです
ここでじっくりと話し合い手分けして製作に当たって欲しいところだったのですが、各チーム作戦会議と言うよりも試作タイムになっていたので5分が経過した後、すぐに5分間の製作タイムに移行してもらいました。
まずは土台作りに取り掛かりました。各チーム真剣に取り組み、アドバイス通りにしっかりとしたものを作っていました。四角い箱型の土台のチームが2チーム、脚立のように両側に斜めに足を出すチームが1チームと形状は異なりますが、各チーム順調に高さを増していきました。この先で勝負の明暗を分けたのは高く積み上げた部分の形状と補強の有無でした。高く伸ばしていく部分は軽く、バランスよくが必須条件ですが、優勝したチームは積み上げる時に弱くて曲がってしまったり倒れる起点となった場所に補強を入れる事で対処していました。また、惜しくも2位になったチームはリーダーが指示出しして組み上げていくのではなく、みんなが順番に組み上げていくと言った民主的な方法を取っていました。
最終的な結果は…
1位 99.5㎝
2位 99㎝
3位 76㎝
実力伯仲の戦いでしたが、残念ながら3位のチームは時間終了間際に倒れてしまい、急いで立て直しての結果です。このチームの名誉のために付け加えさせて頂きます。因みに指導員が試作した時の記録が120㎝位なので各チーム上々のできだと思います。
チームの戦略、運営は三者三様でしたが、各自集中して1つの目標を達成するために一丸となって戦い、子どもたち同士でお互いに意見を出し合い、リーダーがそれをまとめ、必要に応じて指示を出すことが出来ていました。
本来はこの後、この結果を見直してもう一回チャレンジしてもらうのですが、活動の時間に限りがあるためタイムアップとなってしまいました。しかし、このゲームの目的であるチームビルディングとコミュニケーションを取るというSSTは少なからず育むことが出来たのではないかと思います。また、ブロックを組み上げることによって微細運動をすることもできました。今後はブロックだけでなく他の材料も用いて○○タワーを完成させるゲームを考え活動に取り入れてみたいと思います。
またのご閲覧をお待ちしております。