ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪伝え方≫

こんにちは。ハートリンク本郷台です。
最近はぐっと気温が下がってきたり空気も乾燥したりしていて体調を崩しやすい季節になってきましたね。
新型コロナウィルスの感染者数もまた増えてきていて第8波と言われています。ハートリンク本郷台でも引き続き感染対策をしながら支援をしていければと思います。
感染対策の中にマスク着用がありますが、お子様の中には長時間の着用が難しかったり着けていても口まで出ていたりする事があるかと思います。
そんな場面でマスク着用して欲しい時に皆さんはどのような言葉で方法で伝えますか?
今回は何かを伝えたい時・促したい時のポイントについてお話させていただければと思います。

伝え方①「~しないで」

まずは「~しないで」という声掛けについてお話していきます。
先ほどの場面に当てはめると「マスク外さないで」「口と鼻を出さないで」となります。
今している事をやめてほしいという意味になりますね。他の場面だと店内を走り回っている時に「走らないで」や静かにして欲しい時に「喋らないで」等です。
この伝え方をすると今している事は適切ではないんだという理解には繋がると思います。
ただこの伝え方だと否定的な意味合いが強くなります。人は無意識下で「~しないで」のような伝え方をされると、むしろその行動をしたくなる事があります。
昔話の鶴の恩返しで人間の姿を借りていた鶴が見ないで下さいと伝えていたが部屋をのぞいたり、浦島太郎が玉手箱を開けないで下さいと言われていたが開けてしまったりという事がいい例だと思います。
皆さんも「絶対に見ないでね?」と念押しされればされるほど見たくなってしまうといった経験はありませんか?私はあります(笑)
「~しないで」と否定的に伝えるとそのような心理状態になりやすくなるのです。
ならばどう伝える事が効果的なのでしょうか?

伝え方②具体的な行動

やめてほしい時に表出しやすい「~しないで」ではなく、してほしい行動を伝えてあげたほうが効果的だと言われています。
「~しないで」は上記のような心理になる事に加え、何をすればいいか明確にされていないので行動をどう切り替えればいいか理解に繋がりにくくもなります。ですのでしてほしい行動を伝える事で適切な行動に結び付けていきます。
最初の場面でいえば「鼻までマスクするよ」、走っている時は「歩くよ」、静かにして欲しい時は「0の声になるよ」と別の行動を提示します。
そうする事により代替の行動のみに意識を向ける事が出来ます。
2つを組み合わせて「マスクを外さないで鼻までするよ」の言い方も出来ますが、先に申し上げた通り否定的な部分をしたくなる心理が働きますし、文章が長くなる事によりどの部分が重要になっているか分かりづらくなっていきます。
これも伝え方のポイントの一つとなりますが、端的に伝える事も大事です。
かなり端的にすれば「マスク」のみで伝えたり言葉を発せずとも口元を指さす事でも伝える事が出来ます。

まとめ

お話してきた事をまとめると否定的な声掛けではなく、具体的な行動で端的に分かりやすくすることが適切な行動に繋がりやすいポイントとなります。
その他にも言葉での理解が難しい時には絵カードを提示したり、実際に行動を見せる事でモデリングしてもらう視覚的な補助をする。
力加減が強くなった時や体の動かし方など言葉や視覚で難しい時は身体補助をして感覚として理解に繋げるなど一人ひとりに合った伝え方を場面ごとに選択する事も必要ですね。
ただ咄嗟の場面ではつい「~しないで」と言葉が出る事もあるかと思います。私自身も言った後に「今否定的声掛けしちゃったなー…」と気付く事があります。
常に伝え方を意識する事は難しいですが、意識をする事によって伝え方を変えていったり振り返ったりも出来ていくので今後も意識していければと思います。

 

またのご閲覧お待ちしております。