ハートリンク放課後等デイサービス本郷台 ≪The map is not the territory≫

お盆休み期間も明けて、今日から仕事の方々も多いのではないでしょうか。今年のお盆休み期間は台風で交通機関にも大きな影響がありましたね…。実はハートリンク本郷台も船に乗ったり思いっきり水遊びをしたりと色々な企画をしていたんですが、外出直前に雨や風が強くなる…。といった感じで今回の台風は大きく影響しました…。きっと雨男・雨女がいたのかも…。笑
そんな状況だったため、お子様の安全を第一に考えて目的地を変更して外出をしました。そんな中で、先日は神奈川県寒川町にある水道記念館に行ってきました。水や水道に関する参加(体験)型の展示がたくさんあり、屋外には水の広場や建物のすぐそばには児童たちが大好きな電車が走っていました。
前回のブログでNLP(神経言語プログラミング)についてお話させていただきましたが、今回もご自宅…学校…会社…人間関係など様々な場面で一度は感じた事があるのでは…と思う内容についてをお伝えさせていただきたいと思います。
NLPには、「NLPの8つの前提」と呼ばれるNLPの基礎となる考え方があります。その中には、「地図は現地(領土)ではない」という前提があります。「ん?」と思う方もいると思いますが、「地図」とは、私たちのものの見方・考え方・感じ方で、「現地」とは、現実の出来事や事象の事になります。例えば、一般的に…普通はと思っている事を相手に伝えた時に「どうして伝わらないの?・何でわかんないんだろう…。」みたいな体験はありませんか?
自分が思っている地図と現実は違うんです(「自分の信念・価値観≠他人の信念・価値観」)。私たちが今までに経験したきた内容も過程や結果が違う事により同じ内容でも捉え方が個々によって違うんです。つまりは、人が自分の中に描く地図は同じものを共有しても個々に違う事があるんです。
 先週は台風の影響で、ハートリンク本郷台も外出先を変更せざるを得なかった事は冒頭にお伝えしましたが、私たちは児童に「今日は天気が悪くて…」という表現で伝えたところ、児童の一部から「私、雨大好き!」という返答がありました。私たちは、雨・風により当初予定していた外出先に行けない事により残念という気持ちがあり「天気が悪い…」という表現をしましたが、児童の一部にとっては雨が楽しい気持ちになる出来事なんですよね。
実は気象予報士は、雨の日を「天気が悪い」とは表現しないそうです。なぜなら今回の私たちのように企画していた外出が出来ない人にとっては「悪い」ものでも、恵みの雨なんて言いますが待ちわびている人にとっては「良い」ものである場合があるからだそうです。
 これが意味しているのは、雨という出来事=悪い・嫌という意味合いはなく、雨に意味をつけているのは私たちという事になります。
でも、このようなことをいくら頭の中で分かっていたとしても楽しみにしていた外出の日に雨が降ると、やっぱり、残念に思うんです。ここで、「雨でもポジティブに考えましょう」「ポジティブな人は、そういう風には考えません」と言われても、残念なものはやっぱり残念で、なかなかポジティブには考えられないのが現実です。生じる気持ちはしかたのないもので、残念でいいと思います。
一方、ずっと残念…残念…と雨を恨んでいても、天気は晴れに変わらないもの。雨という気象を晴れに変えることは出来ないけれども気持ちなら、雨から曇りに、曇りから晴れに変えることが、できるかもしれません。
もちろん内容にもよると思いますが、今回のような件では、児童たちの切り替えはすごいと思いました。
外出先が変わった事により「え~、○○行きたかったのに…」と気持ちの下がる児童もいましたが、「○○には□□があるよ」「○○をやってみようよ」等の声掛けに興味を示し、当初の外出先から気持ちを切り離して新たな外出先を楽しみにしていました。むしろ私たちスタッフの方が「行きたかった…」とひきづっていたように思えます。笑
 視覚・聴覚・身体感覚など五感を使いながら、様々な参加型の展示に取り組んでいました。
 
 
 スタンプラリーを見つけた瞬間に「あったぁ~!」とすぐにスタンプ台で押していました。(私も色々なスタンプを集めるのが好きなので、児童たちがスタンプラリーを楽しんで行う気持ちがわかります!笑)
 
NLPには、現実の体験を変えることよりも現実を体験するプロセス(意味)を変化させる能力のほうが価値があるという「8つの前提」の一つがあります。今回の台風の影響で「行けなかった…」と思い続けるよりも、行けなかった事を自分自身の内側でどう捉えるかはいくらでも変化をさせる事ができ、捉え方を変えるだけで自分自身がすごく楽になる事もあります。
またのご閲覧お待ちしております。