ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪おやつを買いに行こう≫

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
桜の花の季節は過ぎましたが、青々とした新緑の葉が芽吹き、まだまだ春の花が咲き誇っています。新型コロナも世界情勢もなかなか好転しませんが、GWはそこまで来ています。安全に配慮して休日を楽しみ、心と体の保養に努めたいですね。
以前にもお伝えいたしましたが、ハートリンク本郷台では現在新型コロナ感染対策として食育の活動を中止しています。食育の活動を行っていたときは、みんなで材料を買いに近所のスーパーに行く事もありました。買い物レクとして事業所で必要なものなどをスーパーや100円均一店に買いに行くこともあります。今回も買い物レクの一環として、自分たちで食べるおやつを駄菓子屋さんまで買いに行く活動を行いました。

おやつを買いに行こう

最近は近くのスーパーにも駄菓子コーナーがあり駄菓子を買うことはできるのですが、いわゆる駄菓子屋さんが醸し出す昭和レトロなワクワク感(平成の子どもたちも感じるのでしょうか?)は足りない気がしますね。ハートリンク本郷台では以前から何度かお世話になっている駄菓子屋さんが藤沢にあり、今回もそちらを利用させて頂きました。事前に連絡してうかがわせていただく日、人数、検温を実施していくこと、マスク着用を徹底することなどお伝えしました。また当日は3,4人一組になり指導員が付き添い入店させていただく事も合わせてお伝えしました。
当日は天気にもよりますが、昼食後にハートリンク本郷台を出て、おやつを買った後に駄菓子屋さんの近くの大きな公園に行き、そこで自分たちの買ったおやつを食べることにしました。

この活動の目的

買い物ができるように練習してソーシャルスキルを身につけることが目的ですが、今回は100円(税込108円)の範囲内で好きな駄菓子を選ぶことだけでなく、自分達で計算して合計でいくらになるか、買える範囲内かどうかを判断してもらうこととしました。暗算や筆算をして計算するのもよいのですが、今回は電卓を使用してもよいことにしました。最近はスマホにアプリをダウンロードして電卓機能を使っている方が多いと思いますが、まだまだ仕事の内容によっては普通の電卓が使われています。基本的な電卓の操作の練習をしてもらいたく思い、1人に1台電卓を渡しました。
また駄菓子屋さんは貸し切りではありません。ほかの方も買い物に来られます。その時に場所を譲ったり、順番を守って買い物ができることも大切なスキルの一つとして身につけて欲しいと思いました。
そして今回の利用を快諾してくださった駄菓子屋の方たちにキチンとあいさつができることも目的の一つに加えました。

いざ駄菓子屋へ

子どもたちには駄菓子屋さんに入る時にクリップボードに買った物と値段が書きこめる買い物シートを挟みボールペンと電卓を渡してから入店してもらいました。入る時には「こんにちは」出る時には「ありがとうございました」をしっかり言えました。お店の中は駄菓子の宝庫!11円からいろいろな価格の商品が並んでいます。買い放題…とはいきませんが、選び放題です。目移りしてしまいますが、次の友だちも待っているので、あんまりのんびりとしていられません。
商品の選択の仕方にも個性が現れます。質より量で安い商品をたくさん買う子、量より質で高い(?)商品を2,3個選ぶ子、中には105円の商品1点買いの子もいました。指導員にヘルプサインを出して手伝ってもらう子もいましたが、ほとんどの子は自分で計算して買い物ができました。予算オーバーする子は一人もいませんでしたが、あまり食べられるものがない(好きなものがない)と67円でストップする子もいました。
お店の人にお礼を言って駄菓子屋さんを後にして、近くの公園でおやつの時間です。自分の買ったおやつを全部食べ切ってしまう子もいれば、少しだけ食べて、残りはうちに持ってかえる子と色々でしたが、質より量的な買い物をした子たちはお持ち帰りが多かったようでした。

ハートリンク本郷台では今回のような買い物レクだけでなく、中学生や高学年の子たちには外出訓練も行ったり、お弁当を近くのコンビニで自分で財布からお金を出して買ってもらったり、おもちゃの硬貨を使って指示した額面を提示してもらう練習をしたりして社会生活を営む上で必要な買い物をする力を養う練習もしています。簡単なことと思われることでも、障害を持つ子たちにとっては大変なこともたくさんあります。みんな成長して進級、進学してハートリンク本郷台から巣立っていきますが、その時に少しでも社会性を身に着けていて欲しいと思い毎日の活動を行っています。これからも楽しみながら成長していけるような活動を実践していきたいと思います。
またのご閲覧をお待ちしております。