2021年3月9日 / 最終更新日 : 2021年3月9日 staff17 本郷台ブログ ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪ボッチャ≫ こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。 3月に入って寒さも和らぎ過ごしやすい季節になってきました。未だ緊急事態宣言は解除されていませんが、新型コロナウイルスのワクチン接種も医療関係者から開始されて、明るい兆しも見えて来ています。オリンピック、パラリンピックの頃にはもう少し元の生活を取り戻せるといいですね。 オリンピック、パラリンピックが出てきたところで、先日ハートリンク本郷台でもパラリンピック公式種目であるボッチャを行いました。もちろんですが、ルールは子供たちが楽しめるようにハートリンク本郷台風に改めました。 ボッチャ ボッチャとはパラリンピックの公式種目になっている運動能力に障がいのある方向けに考案された障がい者スポーツの一つですが、大人から子どもまで男女の区別もなく楽しめるスポーツとして小学校などでも行われています。ジャックボール(白球)を的にし、赤球と青球をできるだけ近くに投じるゲームでカーリングに似ていることから「地上のカーリング」「床の上のカーリング」とも呼ばれています。 ここで簡単にボッチャのルールを説明させていただきます。 ①1対1で行う個人戦、2対2で行うペア、3対3で行う団体戦がある。 ②ジャックボール(白球、的球)1個と赤球・青球6個ずつ13個の球を用いて行う。先攻は赤球、後攻は青球を用いる。 ③先攻赤チームがジャックボールを投じて試合開始となる。各チームジャックボールの近くになるように自球を投じる。 ④自球は投げても、転がしても、蹴っても、器具を使って投じても良い。 ⑤ジャックボールから自球が離れている方のチームが球を投入し続けてすべての球を投入し終えたら試合終了。 ⑥球がジャックボールに近い方のチームが勝ち。 ⑦負けたチームの一番ジャックボールに近い球よりも内側(ジャックボールに近い)の球の数が勝利チームの得点になる。 以上がボッチャのルールですが、子供たちが楽しめるようにハートリンク本郷台式にルールの改訂を行いました。 ・1人、1球で7対7の団体戦とする。 ・投入する時は投球ラインの外側からならばどこから投じても良い。 などルールを変更して対戦しました。 ボッチャの狙い ・東京オリンピック、パラリンピックの公式種目であることの説明を通して、オリンピック、パラリンピックを知り、スポーツ全般に興味、関心を持ってもらう。 ・障がい者スポーツへの理解を深める。 ・ルールの説明を聞き、理解することができる(指示理解) ・チーム全員で話し合い、投球順序を決め、戦略を立てる(SST、思考力向上) ・自分のチーム、相手チームへの応援(他者理解、愛他行動) ・ジャックボールを狙って自球を投じる(空間認知、粗大運動) ・投げ方、転がし方の微調整(微細運動) などを狙いとしてボッチャを行いました。 ボッチャ実戦 ボッチャの道具は公式の物ではなく担当の職員が手作りしました。本来はジャックボール1個と赤球6個、青球6個の計13個のボールを用いますが、当日の人数に合わせて赤球、青球は7個ずつ作りました。 最初にボッチャとはどんな競技なのか説明し、ルールの説明を行いました。いつものお約束ですが、話を聞く時は0の声を守り、真剣に聞いていました。次にホワイトボードを使って次はどちらのチームの投球番になるか、何点獲得して勝ったかをシミュレーションしました。負けている方が投球し続けることを分かってもらえたようでした。 各チームに練習時間を与えて、実際に投げたり転がしたりして自球の感触、転がり具合を試してもらいました。練習の後は作戦タイムで、各チーム投球の順番、戦略を考えてもらいました。 赤チーム(先攻)の一番手がジャックボールを投じて試合開始です。赤、青それぞれのチームが1球ずつ投じた後は、担当の指導員が次はどちらのチームの番かを毎回質問しました。子供たちはルールを理解して的確に答えることができていました。1回戦目は青チームのスーパーショットでジャックボールに青球が密着した状態で試合が進み、最後に人数合わせで参加していた青チームの指導員が赤球2個をはじき出して得点2で青チームの勝利でした。 2回戦目は時間が迫っていたこともあり赤、青(先攻、後攻)はそのままで投球の順番だけ話し合って、すぐに試合開始となりました1回戦目とは戦況は異なりジャックボールから少し離れたところで攻防が続きましたが、身体補助が必要な子が投じた一投が決定打となり得点2で赤チームの勝利となりました。結果的に2対2の同点引き分けとなりました。 自分の投球を含めて一投一投で戦況が変わっていくことと、狙わずともスーパーショットになりうる偶然の逆転劇もあり、子供たちも盛り上がっていました。結果は引き分けでしたが、敵味方関係なく好プレーには拍手を送りお互いに応援し合うこともできました。勝ち点に通じる投球ができた子は成功体験も積むこともできました。 今回初めてボッチャを行い、その面白さ、寛容さに触れることができたと思います。もちろんスポーツである以上厳しい側面もあるのでしょうが、老若男女問わず楽しむことができる気軽さと懐の深さは他に類を見ないと思います。ちょっとしたスペースがあれば家の中でも、庭先や公園でも楽しむことができます。ネットで検索すればルールや道具の手作りの方法も見つかるので、みなさまのご家庭でもいかがでしょうか。たまにはTVやPCの画面を通さないゲームも良いのではないでしょうか。 またのご閲覧をお待ちしております。