ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪書初め≫

あけましておめでとうございます。
ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。

2023年になりました。箱根駅伝や高校サッカー、高校ラグビー、大学ラグビーとスポーツ三昧の年末年始でした。ブラボーだったサッカーのワールドカップの後はラグビーのワールドカップも待っています。今度はフランス開催なのでまた寝不足になりそうですが…今から楽しみですね。毎年恒例のものから4年に一度のものまでいろいろありますが、それぞれに良さがあってどれも甲乙つけがたいです。ところで毎年恒例と言えば、ハートリンク本郷台の活動にも毎年恒例のものがたくさんあります。年末年始だけでも伝統的な行事に関するもの、伝統的な遊びに関するもの色々ありました。クリスマス関連のものからお正月の飾りつけ、年越しそば作り、凧作りと凧揚げ、福笑い作り、書初め、カルタ作りと目白押しです。今回はその中で書初めについてご紹介したいと思います。

 

書初め

「今年の目標を書こう 書初め」とカレンダーの方には記載されていましたが、今年の目標だけでなく将来の夢や希望、好きな言葉、好きなもの何を書いてもよいこととしました。「学校の宿題の書初めと同じものでもいいですか?」と尋ねる子もいました。もちろんそれでも良い旨を伝えて学校の宿題の練習(?)も兼ねてもらいました。何でも好きなものというと選択することが難しい子もいるので、いくつか例示をしたりしました。ハートリンク本郷台では年末にマットを取り換えたばかりなので新しいマットを汚さないようにブルーシートを敷いてその上に工作用の机を出し、机の上に新聞紙を敷いて各テーブルにフエルトマット、筆、硯(または墨汁を入れる容器)、文鎮を配り、着ているものが汚れないようにポリ袋で作った簡易エプロンを身に着けて墨汁の汚れ対策をして書初め開始です。

 

書初めの目的

  • 書道を通して東洋の伝統文化に触れる。
  • 普段あまり使わない毛筆の感触を楽しむ。
  • 心を落ち着かせて書に向かう。
  • 微細運動を行う。
  • 書を完成させることで達成感を得て成功体験に繋げる。
  • ヘルプサインを表出することができるようにする。
  • 集中力を高める。
  • テンションが高くなり過ぎないようにテンションコントロールができるようにする。

年始の恒例の活動ですが、昨年は抱負を書いてもらうように提示したため語数が多くなる傾向が見られたので、今年は半紙1枚に一文字か二文字書くようにして書く内容を考えるよりも書くことに集中してもらうようにしました。また昨年は筆の持ち方や動かし方などを説明しましたが、子供たちの方が大人よりも書道に触れる機会が多いことが分かったので、今年は基本的なことはレクチャーせずに自由に書いてもらいました。

 

書初め開始

テーブルごとに順番を決めてもらい半紙に向かってもらいました。今年は一文字から二文字の子が多いので比較的早く順番が回ってきます。活動の時間内で一人3~4枚書くことができました。中にはそれ以上書いた子もいました。

学校の宿題の書初めで書いたからということで夢という字を書いた子が何人かいました。学年が違うので漢字の子もいれば、平仮名の子もいました。

字を書くことが難しい子も半紙に向かって自由に筆をうごかしてもらいました。燃え立つ炎のような素晴らしい作品が出来上がりました。

自分の名前に使われている漢字を書く子、最近漢字に凝っていて「鶯」「綻びる」「壱」などの難しい漢字を書いた子もいました。

好きなことを書いていいよと伝えると自分の好きな動物の「象」を書いた子もいました。漢字の象はどう書くのか指導員にヘルプサインを表出することもできました。3枚目の清書には像の顔の絵まで添えられていました。

こだわりが強く自分の思ったようにできないと崩れてしまう子は学校の宿題の書初めでは「気楽に過ごす」と書いたので、ハートリンクでも同じものを書こうとしましたが、字の大きさが自分の思ったものと違ってしまったために崩れてしまいました。気楽にはできませんでしたが、指導員と話をしてクールダウンを行い気持ちを切り替えることができました。

昨年の書初めが今年の抱負ということで文章的になってしまったので、今年は清水寺の今年の漢字のように書いてもらいました。毎年恒例の活動でも同じことを繰り返すだけでなく、色々と考え内容をアップデートしています。年中行事や伝統的な遊びなどは恒例になることが大切な側面もありますが、ハートリンク本郷台では全く同じものを繰り返すのではなく、より良い療育、支援を提供するために改める点は改め、継続する点は継続して子どもたちの成長を促していきたいと考えています。

またのご閲覧お待ちしております。