ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪共通点探しゲーム≫

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
秋晴れの空が続くようになりましたが、気温の方もグッと下がってきました。朝晩の通勤時間帯の冷え込みが大きく、バイク通勤の自分はもうウインターブルゾンを着て通勤しています。もこもこのダウンを着てくる同僚もいます。寒暖の差が激しくなると着るものにも困りますが、風邪などをひきやすくなります。ただの風邪でも発熱等があると抗原検査やPCR検査で陰性が出ないと普通の診療も受けらないようなので、新型コロナウイルス感染予防を含め体調管理に気をつけて残り少ない令和4年を乗り切りたいですね。
ハートリンク本郷台では先日SST(ソーシャルスキルトレーニング)の活動の一つとして「共通点探しゲーム」という活動を行いました。

共通点探しゲーム

共通点探しゲームは企業などでは新入社員の研修などで自己紹介を兼ねて行われることもあり、リモートでも行われているようです。ハートリンク本郷台では子ども達が楽しめるようにルールを考えて実施しました。
  1. 全体を3~4人のグループに分けます。
  2. グループの中で1人ずつ「グループ全員に共通する(答えが一致する)ような質問」を考えて答えてもらいます。「カレーが好き」「ピーマンが嫌い」「お化けが怖い」「優しい性格だ」など質問の内容は何でも構いませんができるだけ全員に共通しそうな、答えが一致しそうな質問を考えてもらいます。
  3. 2の質問の中で答えが全員に共通した質問を書き出しておいてもらいます。書き出した質問の数に応じて得点を与えます。
  4. 制限時間内に書き出せた質問を集めて参加者全体に質問し、全員に共通した質問を多く考えたグループに得点を与えます。
  5. 合計の得点が多かったチームを優勝とします。
質問を考えることが難しい児童もいると思われるので、いくつか質問の例を提示しました。

共通点探しゲームの目的

今回の活動はSSTの一環として行いますが、細かい点に関しては以下の事を目的に行いました。
  • ゲームのルール理解、指示理解
  • 自分や相手の好みや考え方を考えることで自己理解、他者理解の力を養う。
  • 質問を聞き考える受信と質問をして考えてもらう発信を行う。
  • 共通する点を探ることができるような質問を考える。
  • 共通点がコミュニケーションのツールとなることを知る。
  • 共通点を持つことの楽しみを知る。
  • 共通点から共感を呼び、お互いに興味を持ち友人関係を深める。
  • 決められた時間内に質問を考えることで時間の感覚を身につける。

ゲーム開始

全体を4つのチームに分けてゲーム開始です。字を書いたり、質問を考えたりすることが難しい子たちは指導員が補助に入り絵カードを使って好みの動物や食べ物などで共通点を上げてもらうゲームを行いました。こちらのチームは指導員に共通点を書き出してもらいました。他の3チームは上述の通りのルールでメンバーに共通する点をどんどん書き出してもらいました。共通点を考えることが難しいときは周りにいる指導員にヘルプサインを表出することも約束になっていたので、分からないときはチームについた指導員からヒントやアドバイスをもらっている子もいました。リードの指導員が「面白い質問も考えてください。」と伝えて例として「自分は○○先生(その場にいた指導員です。)より強いと思う。」と書いたので「△△先生は弱いと思う」や「××先生は○○先生より強いと思う」などの指導員いじりの質問から定番の「~が好き」(カレー、アニメ、ラーメン、自由時間などが出ていました。) 電車・バスマニアからは「江ノ電バスに乗ったことがある」などハートリンク本郷台近辺を走るバス会社限定の質問もありました。

そして大差をつけて優勝したチームは…「今日ひらがなを書いた人」、「海に行ったことがある人」、「髪の毛がある人」、「外国人に会ったことがある人」、「横浜市に住んでいる人」、「マスクをしている人」などそこにいる全員に共通する質問を考えて、10問考えた質問の中でパーフェクト(全員に共通する)7連発で圧倒的な得点での優勝でした。「ちょっとズルい!」などの声も上がりましたが、この質問に到達できたのも考える力があったからなので全てOKにしました。
この点はゲームのルール設定の時に「人間である」、「日本にすんでいる」などのあまりにも一般的な質問はNGにしようかとも考えたのですが、そこに至るもスキルの一つと思い、敢えて触れずにおきました。さすがはハートリンク本郷台の子ども達一つのチームがその質問に気が付き優勝となりました。
ゲーム感覚で楽しみながらソーシャルスキルを養うことができる共通点探しゲームですが、自己紹介を兼ねて新入社員研修などにも取り入れられているようです。共通点が共感を呼び、もっと人間関係を深めることもできるかもしれません。みなさんも家庭で、職場で、その他、人の集まる時に試してみてください。きっと盛り上がるとともにお互いをもっと知ることができると思います。
ハートリンク本郷台ではこれからもSSTとなる活動を考えて実践していきたいと思いますが、次回共通点探しゲームを行うときは一般的な質問はNGとします。(笑)
またのご閲覧お待ちしております。