ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《キラキラ宝石箱》

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
去年の今頃は1回目の緊急事態宣言下で学校も休みになり、いつになったらこの状況から抜けられるのか…夏になれば…新年を迎える頃には…ワクチンが供給されればと、どんどん遠くなってきました。いつになったら普通の生活に戻れるのか…「日本のワクチン接種割合が高くなるころには」に期待したいと思います。
ハートリンク本郷台では先日SSTの活動としてキラキラ宝石箱を作る工作を行いました。
SSTなのに工作?と思われるかもしれませんが、指導員の指示を理解して自分の工作を作ったり、道具などを同じテーブルの児童の間でシェアするために話し合ったり、譲り合ったりするなど工作にもSSTの要素は沢山あります。ではキラキラ宝石箱とはどんなものなのでしょうか?

キラキラ宝石箱の作り方

①銀色の折り紙で内側に光沢面がくるように大小の丸や三角、四角、星形等の筒状の反射板を作ります。折り紙2枚分、全部で19本(大・小の丸、大・小のティアドロップ、大・小の三角、大・小の四角、星形)作ります。
②牛乳パックを4㎝幅に切り外側が白くなるように裏返します。
➂②の片側にトレーシングペーパーを貼ります。
➃➂の中に反射板を好きなだけ入れます。この時に19本全部入れてしまうとぎゅうぎゅうになってしまい綺麗に見えないので2本ほど抜いて17~18本を入れるようにします。
⑤セロファンを2.4㎝の幅に切り、それを4色選びもう一方の側に貼ります。
⑥接着は全てセロハンテープを使用します。
⑦完成したキラキラ宝石箱を明かりの方に向けてトレーシングペーパーの方から見ると綺麗に瞬いて見えます。

キラキラ宝石箱作りのターゲット

・指示理解→指導員の説明を聞いて、作り方が理解できるか。
・コミュニケーション、他者理解→テーブルごとのセロハンテープをお互いに譲り合って使うことができるか。
・色彩感覚を育む→5色のセロファンから4色を選び、セロファンが重なった部分の色彩も予測する。
・微細運動→セロハンテープを使ってトレーシングペーパーやセロファンを貼ったりできるか。
以上のことをねらいとして製作を行いました。

製作開始

まずは本日製作するキラキラ宝石箱がどんなものなのかを説明して、指導員が試作したものを渡し、みんなに手に取って見てもらいました。一気にテンションが上がって「早く作りたい!」という子もいれば、「それ同じようなの作ったことある。」と言う高学年の子、反応はまちまちでしたが、概ね良好でした。
今回は、平日で学校の授業終了後の活動という事もあり、休校日ほど長く時間を取る事は難しいので、大小の反射板、牛乳パックのフレームは指導員が予め作っておき、トレーシングペーパーやカラーセロファンは必要な大きさに切りだしておきました。
また、今回は制作過程を書き出したりすることはせず、リードの指導員が説明しながら実際に作るのを見ながら製作した。もちろん、各テーブルには指導員が付き難しい過程では補助や助言を受ける事が出来ます。
全行程、セロハンテープで貼るためセロハンテープの争奪戦になるかと思いきや、皆きちんと順番を守り、譲り合って使う事が出来ていました。
製作の過程では奇抜な発想で面白い作品を作ってくれる子も何人かいました。反射板を入れる時は、スカスカにならないように、形が潰れてしまわないようにと説明しましたが、大きいものの中に小さいものをはめ込んでもいいか質問する子がいました。反射板を2~3個残すのが嫌だったようですが、結果的には可動式の反射板が出来ました。セロファンを貼る時は、4枚同じ方向に平行に貼っていくと説明しましたが、3枚を縦方向に残りの一枚を横方向に貼る子もいました。指導員の補助を必要とする子もいましたが、みんな自分のキラキラ宝石箱を完成させる事が出来ました。

工作だけでなく、様々な活動で、子ども達の発想の豊かさ、面白さには驚かされます。そしてこの前難しかったことが上手に出来るようになっていたりする日々の成長にはもっと驚かされます。驚きだけでなく喜びを感じる瞬間でもあります。この仕事に携わっていて一番うれしい時かもしれません。
ハートリンク本郷台では、これからも子ども達が楽しみながら成長できるような活動、支援を考え実践していきたいと思います。
またのご閲覧をお待ちしております。