ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪猿島≫

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
毎回ブログの冒頭で新型コロナウイルスの感染に触れていますが、第七波は過去最大の感染者数を更新し猛威を振るっています。活動制限は緩和されましたが、第六波以上の脅威となってしまいました。ワクチン接種のおかげか第六波同様オミクロン株系統は比較的軽症で済み重症化しにくいようです。高齢者や既往症のある方は油断できませんが、新型コロナウイルスもこの先はインフルエンザのように予防接種とともにタミフルやリレンザのような薬が開発され、そんなに恐れなくてもよい病気になるのでしょうか?マスクやソーシャルディスタンスなどを気にしないで楽しめる日が早く来て欲しいものです。
さて、そんな日々を夢見ながらも、ハートリンク本郷台ではマスクやソーシャルディスタンスを守りながら猿島へ外出してきました。猿島は神奈川県横須賀市猿島に所在する無人島で東京湾最大の自然島だそうです。終戦記念日のすぐ後ということもあり、単なる散策ではなくこの地の歴史に思いを馳せることができたらと思い行ってきました。

猿島への外出の目的

ハートリンク本郷台にはウクライナとロシアが交戦中で「どうして戦争をやめられないの?」などと心に刺さる質問をしてくれる子もいます。ゲームの影響からか色々な銃火器、兵器(ハンドガン、戦車、戦闘機)などが好きな子もいます。猿島という島に渡る体験とともに戦争の遺物を見学することで戦争の恐ろしさ、悲惨さを感じ取って欲しいなどと思いました。
  • 歴史的な背景を説明し、自分たちの住む国の歴史に興味を持てるように促す。
  • 船に乗って島に行き、無人島を探検するという特別な体験を楽しみながら史実にも触れる。
  • 海や山、森など自然豊かな場所で自然とふれあう。
  • 事前にルールや約束を提示し、公共の場所でのマナー、ルールを学ぶ。
  • 島内を歩くことにより粗大運動を行い心身ともに鍛える。
  • 日差しや暑さに対して無理をせず指示に従い熱中症対策をとれるようにする。
  • 走り回ったり大きな声を出したりして迷惑をかけないようにテンションコントロールできるようにする。
等のことを目的として猿島へ外出しました。

いざ猿島へ

いつもは外出の前も学習の時間を行ってから出発することが多いのですが、乗船する船の予約等ができないため乗りたい船の出発時間の前に並んでいなければなりません。時間に遅れることがないように、今回は現地について猿島の説明を聞いて事前学習することを学習の時間の代わりにすることとしました。(夏休みの宿題を持参した子たちは始まりの会の前に取り組んでもらいました。) いつもと違うタイムテーブルで始まりの会の後に準備して出発となりました。
三笠公園のパーキングに駐車して三笠公園で旗艦・三笠を見ながら昼食をとりました。ミリタリー好きの中学生は三笠率いる艦隊が日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を相手に勝利したことなどを知っており、いろいろと質問をしてくれました。

昼食の後はいよいよ船に乗って猿島上陸です。
海上は風が強いので帽子は手に持って乗船することを約束して船に乗り込みました。みんな2階のデッキに出て15分間のクルーズを楽しみました。
猿島に上陸してトイレを済ませて冒険開始です。天気予報では日中の気温が36℃まで上がると言っていましたが、島内は木々に覆われているのと切通しやトンネルを風が吹き抜けて思いの外涼しかったです。切り通しの両側に並ぶ兵舎、弾薬庫などを説明しながら桟橋の反対側の砲台跡まで行きました。
砲台跡とは大砲があったところなどの説明をすると例の中学生が「今は大砲を設置しないんですか?」と質問してきたので太平洋戦争のころから実戦には時代遅れだったことなどを説明しました。
砲台跡を見学した後は岩場の方へ降りてタイドプールなども観察できました。サンダルなどの水に入る用意はなかったので上からの観察だけでしたが、「魚がいた」「カニがいるよ」など喜んでいました。
帰りの船ではデッキだけでなく1階部分で水しぶきを感じて楽しむ子もいました。風が強く髪型が大変な事になっている職員もいました(笑)
ハートリンク本郷台では外出等の活動でも目的や狙いを考え、職員はそれがクリアできるように意識して療育を行なっています。夏休み期間は朝からの利用となるため外出の機会も多くなりますが、行程を考える際に熱中症だけでなく新型コロナウイルスにも十二分に対策を取り、無理なく安全に外出できるように計画しています。そして何よりも子ども達が楽しかったと思えることを一番の目的として励んでいます。
またのご閲覧お待ちしております。