ハートリンク放課後等デイサービス本郷台≪フラッシュ計算≫

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
寒い日が続き、先日は関東南部でも5㎝ほど積雪があると天気予報では言っていましたが、雪にはならず雨で済んで良かったですね。山間部や日本海側では大雪が続いて大変だとは思いますが、「関東南部は今年の冬も積雪なしで済むといいなぁ…」と自分勝手なことを考える今日この頃です。大寒も過ぎ2月も後半になってきましたが、春の温かさまでは今しばらくお待ち下さいといったところでしょうか。新型コロナ、インフルエンザだけでなく普通の(?)風邪も流行っているようなので気をつけてくださいね。
寒い日が続く中ハートリンク本郷台では「フラッシュ計算」と言う活動を行いました。テレビやYouTubeなどでも見たことがある方も多いと思いますが、そろばん教室などで画面に数字が出てパッパッと変わり、子どもたちがとんでもないスピードで暗算するのがフラッシュ計算(暗算)です。フラッシュ暗算の検定も様々な団体で実施されているようですが、ハートリンク本郷台で行ったフラッシュ計算はいくつもの数字を暗算で足していくのではなく、子どもたちの計算スキルに合わせて子どもたちが楽しみながら成功体験に繋げられるよう考えて行いました。

ハートリンク本郷台式フラッシュ計算

フラッシュ計算の活動担当になり、ハートリンク本郷台の管理者、児発管にも相談して、色々なやり方を検討しました。紙にプリントしてパッパッと入れ替える、PCを使ってプロジェクターで壁に投影して計算してもらうなども考えましたが、紙で入れ替えるものはフラッシュ計算を見たことがある子にとっては雰囲気が違い、物足りないかもしれないと思い最初に却下しました。プロジェクターを使って投影すると、計算スキルに違いがあるので、みんなで見て計算してもらうのは切り替えるタイミングが設定できないというデメリットが生じます。プロジェクターを使って1人ずつ計算してもらうことも考えましたが、順番待ちの時間が長すぎるのでこれも却下です。最終的にはパワーポイントに九九や足し算用の数字を入れて共有し4人一組になったテーブルごとにPCを置き指導員がパワ-ポイントのスライドショーで見せて、挑戦している子どものタイミングでスライドを切り替えるというものに落ち着きました。各自1分間で何問正解できるかを記録しました。

フラッシュ計算の目的

  • 計算スキルを高める。
  • 視覚的刺激を受容する力を高める。
  • 集中力を高める。
  • ゲーム感覚で学習する。
  • 「フラッシュ計算をすることができた。」という成功体験を積む。
以上のことを目的として活動を行いましたが、成功体験につながるようにするために切り替えのタイミングは子どもから答えが出てからとし、解答数は記録するが、解答数を競ったり、順位付けなどはしないこととしました。

ゲーム開始!

4人一組でテーブルに着き、各テーブルに着いた指導員には予め操作手順などを共有してあります。また今回のグループ分けは計算スキルの近い子どもたちをまとめてテーブルに着いてもらいました。
ハートリンク本郷台では日々の活動でもスキルの違いを考えて行う内容を変えています。今回も計算することが難しい子は、出てきた数字を読んでもらうなどひとりひとりの子に応じて難易度を変えて活動を行いました。

どのテーブルからも問題を読んで解答する声と「○○問正解!」とそれに対するオベーションの声や楽し気な歓声は聞かれますが、おしゃべりや関係のない話をしている子はいませんでした。一番計算が得意な子たちのテーブルではPCの操作をやりたがる子がいました。最初は「先生がやるから」と伝えて指導員が操作しましたが、後半はその子にスライドの切り替え操作を頼むとニコニコして指導員以上のタイミングで操作してくれました。またそのテーブルはタイマーがなく指導員の腕時計を見ながら1分間を計っていたので、子どもたちに順番でタイムキーパーをしてもらいました。みんな「スタート」「ストップ」をしっかり伝えることができました。

普段は計算問題の宿題は、いやいやをしてやりたがらない子もPCの画面越しの計算は楽しかったようで、参加を渋ったりすることなく行動できました。
プリントにするとやりたがらない計算も提示の方法を変えるだけで、競技性を持たせなくても(勝敗や順位をつけなくても)楽しんで行うことができました。みんな自分なりの正解数をマークできて成功体験を積むこともできたようでした。本来のフラッシュ計算とは少し違いましたが、みんな「楽しかったよ」と感想を述べてくれました。ハートリンク本郷台では、楽しみながら様々なスキルを獲得できるように同じ活動を繰り返すのではなく、改善すべき点は改善し、踏襲すべき点は踏襲してより良い支援を行うことができるよう事業所全体で切磋琢磨しています。次にフラッシュ計算を行うときは九九の段ごとの問題や割り算、二桁数の計算なども作成して難易度の幅を広げて、挑戦する楽しさやたくさん正解する楽しさを得られるように工夫したいと思います。
またのご閲覧お待ちしております。