ハートリンク放課後等デイサービス本郷台《自己紹介ビンゴゲーム》

こんにちは。ハートリンク放課後等デイサービス本郷台です。
早いもので先日咲き始めたと思った桜がもう葉桜になってしまい新緑の季節が近づいていますが、まだまだ新型コロナウイルスの影響は続いています。ワクチン接種はいつできるのでしょうか。
新年度を迎えて学校でも自己紹介をする機会があると思われるので、ハートリンク本郷台でも自己紹介とビンゴを合わせた自己紹介ビンゴゲームというSSTを行いました。

自己紹介ビンゴゲーム

・4×4のマスを書いたビンゴカードを配ります。
・1行目の4つのマスには好きなキャラクター、2行目には好きな食べ物、3行目には好きな動物、4行目には好きな科目を4つずつ書き込みビンゴカードを完成させます。
・自分の番が来たら、自分のカードに書かれた言葉を1つ選び丸をつけて「~が好きな○○です。」と自己紹介をします。
・他の人の自己紹介に自分がカードに書いたものと同じものがあったら丸をつけます。
・縦、横、斜め、いずれかで3つ揃ったらリーチを宣言します。
・リーチになった人は順番が回って来ても、自分がビンゴになるマスの言葉は言う事ができません。必ず他のマスに書かれた言葉を言います。
・必ず他の人の言った言葉でビンゴになる様にします。
・パスタとスパゲティー、カレーとカレーライス、ティラノサウルスとT-REXなど同じものを指していると思われる言葉は同じものとしますが、恐竜とティラノサウルス、トンカツとヒレカツ、マグロと中トロなど、より詳細に表したものは別のものとします。
以上が自己紹介ビンゴゲームの基本的なルールですが、ビンゴを達成するためにいくつか戦略が考えられます。まずはみんなが書きそうな言葉を使ってマスを埋めることです。これは最も早くビンゴを達成出来そうですが、自分の言った言葉で他の人のマスにも丸が付く可能性が高くなります。次に自分だけしか書かないようなこだわりの強いものを書くことです。これは他の人に丸を与えることはありませんが、そのマスは自分で開けない限り丸をつけることができないでしょう。そしてそのマスでリーチとなった時は、ほぼそのラインのビンゴは不可能になります。みんなが書きそうな言葉とこだわりの言葉とちょうどいい塩梅で使うのも戦略の一つになります。

自己紹介ビンゴゲームのねらい

・指示理解
・ルール理解、遵守
・自己理解、自己表現
・他者理解、相互理解
・言語的コミュニケーション
・語彙力のスキルアップ
・ビンゴを達成して成功体験を積む
などを狙いとして活動を行いました。

ビンゴ!

ビンゴカード代わりの16マスが書かれた用紙を配り、ルール説明、戦略の説明をしました。子どもたちだけでなく指導員にも用紙を配り参加してもらいました
10分間で16マスに言葉を書き込みビンゴカードを完成させてもらいましたが、何人か書き終わらなかったので少し時間を延長しました。書くことが、なかなか難しい子には指導員が補助をしながらマスを埋めてもらいました。
全員が書き終わって、いよいよ自己紹介ビンゴゲームのスタートです。
「わたしは猫が好きな○○です。」
「僕は安倍川もちの好きな○○です。」
一人一人自分の好きなものを発表しながら自己紹介をして行きます。
ここで男子と女子の間に比較的はっきりとした傾向の違いが見られました。
女子は一般的な言葉、みんなが書きそうな言葉を選んでマスを埋める子が多かったのに対して男子はこだわりの強い言葉、自分だけしか書かなそうな言葉を使う子が多い傾向が見られました。特にゲームや鉄道、YouTubeが好きな子にその傾向が見られました。自分のこだわりのゲームのキャラクター、鉄道の車両の型式名、自分のオリジナルのキャラクターを書く子もいました。
当然ながら女子の方が先にリーチになる子が多く、ビンゴの一番乗りも女子の方でした。
自己紹介も3周目ともなるとほとんどの子がリーチ、ビンゴとなってきますが、こだわり系の男子たちはまだビンゴに至りません。活動の時間が終了となってもビンゴにならない子もいました。
本当は全員にビンゴを達成してもらい成功体験を得て欲しかったのですが、こだわり系の男子たちはビンゴを達成できなくてもこだわりの強いものを発表できてうれしそうでした。

まとめ

結果的には全員がビンゴを達成する事はできませんでしたが、こだわり系の男子たちも称賛を得る事が出来、満足していた様子でした。活動の最初の狙いからは若干ズレた部分もありましたが、ビンゴを取りに行く児童も、ビンゴよりこだわりに執着した児童もそれぞれ楽しんで取り組む事が出来ており、またやりたいと次の意欲にも繋がっていたため成功体験は積めていたと思います。
今後も楽しみながら成長できる活動を実践していきたいと思います。
またのご閲覧をお待ちしております!